せっかくSteam版で60fpsが達成出来ていることだし、スタミナスキル検証をすることにした。既に強走薬や猫飯の低減率も出ているし、いまさら必要ないのでは?と考える人も多いだろうが、個人的考え方を言うと、スタミナの消費量よりも回復時間の方が重要だと考えるからだ。
というのも、弓を使っているとスタミナが全快しているタイミングはほぼなく、どちらかというと回復待ちをしている時間が長い。したがって、1回の行動でどれだけ消費するか、よりもどれだけ待てば1回行動できるか、を議論するほうが弓的には嬉しい。ということで、せっかく60fps動作しているので、録画をして、フレーム単位で回復時間を測ってきたので参考になればと思う。
各種スキル&諸要素の基本解説
本題に入る前に、基本的なデータを提供する。
体術
スタミナの消費量をレベルに応じて10%軽減するスキル。弓の必須スキルの1つであり、一番の特徴は行動回数が増えることにある。これは言うまでもないことであり、スキルなしとLv5では単純に手数が倍になるほどの差がある。
一方で、このスキルはスタミナの回復を早めるスキルとも言える。これはどういうことかというと、スタミナの消費量が少なくなる一方で、スタミナの回復速度は常に変わらないためである。これを10%ごとにとらえるのは面倒なので、実際に回避1回分のスタミナの回復時間をフレーム単位で計測した。60fps動作しているので、1f(フレーム)は60分の1秒ということになる。
体術、スタ急はそれぞれのスキルレベル、回復時間は回避1回分のスタミナ消費量を回復するのにかかった時間、合計回数はスタミナが150の時を基準とした、最大の回避の回数である。
この表からわかるとおり、スタミナの回復時間が体術のレベルごとに早くなっている。また、紹介が遅くなったが、スキル無しでのスタミナ消費量は25であり、その回復には60f、つまり1秒かかることが今回の計測でわかった。
本記事ではこのスタミナ回復時間を相対的なスタミナ消費量と考え、その効率を評価することにしている。
スタミナ急速回復
スタミナの回復速度をレベルごとに10%加速させるスキル。このゲームではスタミナの消費量を低減するスキルは多くあっても、回復速度そのものを早くするスキルはこのスキルしか存在しない。
スタミナ消費量を軽減する要素一切なしでのスタミナ回復にかかった時間はLv1から55f,50f,47f,となっていたため、スキルの説明文どおりの効果が得られていると言えるだろう。
※小数点以下の部分は今回は回復完了を目安にしたため切り上げた数値が計測できていると考えられる。
強走薬
スタミナの消費量を25%低減するアイテム。僕が散々20%と書いていたのは何かの勘違いということにして欲しい。体術や他のスキルと効果を重ねがけすることが出来る。その計算方法は加算ではなく乗算であることに注意したい。また、その効果の最大値は50%カットまでである。これらをまとめたのが以下の表である。
この表から分かる通り、強走薬と併用する場合は体術Lv4以上は同等の扱いになる。また、Lv3とLv4の効果は僅かな差しか存在しないことにも注目したい。
ネコの体術
スタミナの消費量を20%軽減する食事スキル。 こちらも強走薬と似たような扱いだが、強走薬とは別枠で計算されるため、弓のスタミナ消費量には{体術の軽減}、{強走薬の軽減}、{猫飯の軽減}がそれぞれ乗算で計算されることになる。こちらも共通の仕様として50%カットまでである。
また、発動にはほぼお食事券が必須であると言えるため、ほとんどはTAでの利用がメインとなるため、ここでは強走薬との併用を前提として回復時間を計測した。
この表から、強走薬とネコの体術を併用した場合は体術が影響するのはLv2までであること、そして体術なしでもLv4と同等の効果を得ることが出来ていることに注目したい。
複合スキルの評価
ここでは強走薬なし/食事スキルなし、強走薬あり/食事スキルなし、強走薬あり/食事スキルありの3パターンにおいて、スキルをどう併用するのが回復時間が早いのかについて計測を行い、スタミナ急速回復については計算を行った結果をまとめている。
強走薬なし/食事スキルなし
上から順番に回復時間の短いものを列挙している。また、軽減効率はそれぞれのスキルが2スロットスキルであるため、その合計レベルで軽減した時間を割ることで算出している。したがって、体術のみであれば10%の6になることになる。
この表から、体術が極めて優秀であることがわかる。従って、体術のレベルを5に近づけていくことが最も効率の良いスキル配分であることがわかる。
しかし、一方で実際に装備を組むとなると体術のついた防具のスロットとスタミナ急速回復のついた防具を比較すると、オーグβが抜けて優秀なため、一概には体術とスタミナ急速回復を同等のスキルとみなすことは難しい。そういった意味でこの順番にスキルシュミレータを検索していくのが最も良い利用方法だと思う。
強走薬あり/食事スキルなし
各種数値の取り扱いはこれまでと同様である。注目したいのは体術Lv4とLv3自体の低減効果にほとんど差がないため、体術をLv3よりも高くするよりはスタミナ急速回復を付けたほうが効率が良いと言えることだ。
最大回数自体も実際に連続で12回入力することはほぼないと思うので、ほぼ差がないと見ることが出来るだろう。
強走薬あり/食事スキルあり
TAなどで見られる併用状態である。この場合でも、体術Lv0とLv1の差と、Lv1とLv2の差が違うため、体術をLv2に上げるよりはスタミナ急速回復に振った方が効率が良くなると言える。
また、護石だけでスタミナスキルを補う場合、スタミナ急速回復と体術には回復時間の差がないことがわかる。合計回数を考えた場合、体術のほうが2回分多くなるため、結果的には体術が勝ると言えるだろう。
補足
スタミナ急速回復を付けたほうが、一見すると溜め射撃の連射において、スタミナ効率が良くなると感じる。しかし、体術も溜め射撃のスタミナ消費量を軽減しているため、結果的には今回計測したスタミナ回復時間が指標になることに注意したい。
まとめ
今回計測した結果から、やはりスタミナスキルとしては体術を最優先するほうが効率が良いと言える。しかし、体術以外の要素を併用して、スタミナ消費軽減の最大量(50%)をかすめる場合は、スタミナ急速回復の方が効率が良くなるケースも存在する。さらにこれはアイテムを贅沢に使う、TAのような場面が想定され、そういった場合本当に細かい数値が差をつけかねないので、今回示した表が参考になればと思う。
今回はここまで。お読みいただきありがとうございました。
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