歴戦王個体解禁以降から顕著だが、防具を最大強化していてもキャンプ送りにされるケースが増えてきたと思う。もちろん、よほど特化しなければ即死、というような攻撃に対しては生存スキルどうこうよりも当たらないことを主眼においた立ち回りが重要になってくるが、それを補助する意味でも、生存スキルは大事な要素の一つである。
生存スキルにもいくつか系統があると思って、直接ステータスを強化するもの、特定の攻撃/状態に対する耐性を高めるもの、結果的に生存能力があがるのも、みたいな系統があると思う。最後一つは運用面や考え方の問題なので、特に前二つのスキルについて解説していこうと思う。なお、生存スキルに含めることの出来るスキルはかなり多いので、ある程度網羅的に紹介するが、省いたスキルもあることには注意して欲しい。
直接ステータスを上げる
ステータス画面ではわかりやすい要素だが、効果を感じるのが難しい。というのも、ステータスを上げるだけなので、その効果は実際に被弾したときしかわからないのだ。
体力増強
体力の上限をLvごとに増加させるスキル。従来作品と異なり、増加される体力量は秘薬の上限を突破する。つまり、過去作品では秘薬を節約できるスキルでしかなかったが、今作では体力の上限を根本的に増加させ、結果的に防御力を飛躍的に増加させるスキルであると言える。
Lv3の発動を想定すると、体力は200となる。受けるダメージ量は体力に依存しないから、体力150の場合と比べると、実質的にダメージを25%カットすることになる。
このスキルの強力である点は2つある。1つ目は体力そのものを増加させるため、物理ダメージ、属性ダメージの双方を軽減することが出来る点だ。それに加えて体力の上限が上がっているので、実際にダメージカットが出来るよりも、即死する攻撃を減らすことが容易であると言える。
2つ目は、このスキルの発動の容易さだ。そもそもが【1】スロットスキルでありながら、優秀なエンプレスβ脚にはLv2が発動しているなど、かなり好条件。火力スキルと両立させる、という面でも優れており、まず第一におすすめしたいスキルだ。
各種属性耐性
属性耐性値を発動レベルに応じて増加させるスキル。このゲームでの属性耐性値は、そのまま属性ダメージの倍率に関わるため、耐性が20上がればダメージは20%低下することになる(耐性0のダメージ基準)。Lv3ではささやかながら防御力も向上する。
このスキルはもちろん属性ダメージを低下させることも強力だが、同時に属性やられに対する耐性も獲得することが可能になる点が強力。各種属性やられは、耐性が10以上あれば一部の攻撃による属性やられを無効化し、20以上あれば完全に無効化することが出来る。
だいたい危なくなる攻撃に付いている属性やられは20以上なければ無効化することが出来ないため、やるなら20以上がおすすめ。また、食事で野菜系の食材を6つ使えば属性耐性が+15されるので、これを組み合わせて20以上を実現するのが良いだろう。特にキリンのようなダメージソースがほぼ属性ダメージみたいなモンスターでは耐性を意識するのがよいだろう。
防御
単純に防御力を上げるスキル。悲しいことにこの手のスキルは、上昇値が固定なため、防具の性能が上がれば上がるほど効果が薄くなる。特に属性耐性値は防具の性能にかかわらず一定の悪い性能がある一方で、防御力はほとんどの防具がある一定水準以上な性能をしている。そんなわけで、かなり優先度の低いスキルだと言えるだろう。
唯一の例外は攻略序盤のようなそもそも防御力の低い状態の時だろうか。
特定の攻撃/状態に対する耐性を上げる
このゲームではスキルによって完全に無効化出来る攻撃や状態異常がある。これは被弾していなくても効果を受けることが出来、見方を変えれば攻撃スキルとも捉えることが出来る。
気絶無効
このゲームで最もありうるキャンプ送りの原因は、即死よりも連続被弾による気絶によるものである。そう考えると、気絶無効はかなり強力なスキルであると言える。もちろん、連続で被弾してしまうというのは立ち回りの問題もあるかも知れない。しかし、ディアブロス亜種の溜めからの突進のような、確実に気絶するシチュエーションが想定できる場合は、ぜひ付けていきたいところだ。
耳栓
古龍戦で特に顕著になるのが、咆哮から強力な攻撃を受けてのキャンプ送りだ。これを根本的に解決するのが耳栓だ。咆哮は広い範囲攻撃なため、基本的にはガードするか回避の無敵時間でなんとかするしかない。そういった武器種や立ち回りに強く依存する要素を無効化出来るのはかなり有用であると言える。また、咆哮を処理する時間を攻撃に回せるため、少しばかり火力に貢献する。
しかし、スキルがかなり重く、耳栓Lv5を付けようとするとスキルが1つもしくは2つほど犠牲になるため、耳栓に頼らない立ち回りや、耳栓が本当に必要になるモンスターを見極める必要もあると思う。特にほぼ全てのモンスターで共通する怒り移行での咆哮は練習すれば容易に回避出来るモンスターも多いと思う。一方で、古龍はリスクの方が大きいので、特に防御力に不安のあるガンナーは耳栓も考慮に入れたい。
ガード性能/ガード強化
これはガード可能武器、その中でもランスやガンランスに向けたスキルである。強力な攻撃をガードすると、ガードを貫通してハンターに発生するダメージが存在する。この貫通ダメージを無効/軽減するのがガード性能だ。例えば威力が低いが手数が多いタイプのモンスターであればガード性能は低いレベルでも構わないが、ネルギガンテのような大技を連発してくるモンスターに対しては高いレベルのガード性能が必要になる。
単純にガード時のモーションが短くなる効果もあるため、攻撃スキルと捉える事もできるだろう。
ガード強化は、発動しなければガードが出来ない、古龍の特定の攻撃をガード可能にするスキルだ。テオのスーパーノヴァやヴァルハザクの瘴気ブレス、クシャルダオラの最大溜めブレスやキリンの雷撃あたりがこれに該当する。もちろんガードしなくて良い立ち回りを心がけることで対処可能とも言えるので、一長一短だろう。
各種状態異常耐性
ここではひとまとめにしてしまったが、このゲームには多種多様な状態異常があり、それぞれに無効化スキルがある。基本的には攻撃に当たらなければ発動しないが、レイアのサマーソルトの毒やオドガロンの飛びかかりの裂傷など、なった時の状況が悪いものが多いため、被弾してしまうのなら付けておきたい。
ヴァルハザクの瘴気のような被弾しなくても発動するものはかなり厄介なため、無効化しておく方が良いだろう。
結果的に生存能力が上がる
必ずしも生存スキルであるとは言えないが、生存能力に貢献するものを紹介。
回避性能
回転回避/ステップの無敵時間を延長するスキル。しばしば僕がフレーム回避と読んでいるのがこれだが、このゲームの前転回避やステップには無敵時間が存在し、その無敵時間が数フレーム(1F=1/60s)であることに由来している。その気になればほとんどの咆哮や攻撃はフレーム回避可能である。その安定性や可能な攻撃の幅を広げるこのスキルは生存スキルと捉えることが出来るだろう。
一方で、そもそもフレーム回避が出来なければ、それ以外には全く貢献しないスキルであるため、ミスした場合のリスクは全くケア出来ない。胸を張って回避性能は生存スキル!!!と宣言して他の生存スキルを切っていると恐らく怪しい目で見られてしまうのも事実だ。
回避距離
回転回避/ステップの移動距離を延長するスキル。立ち回り補助スキルとしての側面が強いが、モンスターの攻撃範囲から逃れるために回避をする場合も多く、それを助けるスキルとしてはかなり有用。前述のフレーム回避を狙う場合でも、無敵時間を利用して攻撃範囲から逃れる、と考えることも出来、生存目的なら回避性能よりも優先されるスキルだろう。
精霊の加護
一定確率で被ダメージを軽減するスキル。たまに食事スキルでも似たようなものが発動する。被ダメージ軽減の効果自体はかなり優秀なのだが、あくまでも確率でしか発動しないのが最大のデメリット。もちろん、被ダメージが減れば回復に必要な量も減るし、場合によっては死を免れることもあるだろうが、即死を防ぐ、という面では不安しかないスキルだ。
早食い/納刀
回復するために必要な時間を短縮できるスキル。今作ではその面影が薄くなったが、回復行為は隙を晒しているのと同じである。そのため、その時間を短縮するのは生存に繋がるが、今作は全体的に納刀時間が短くなり、秘薬を使えば早食いの効果もそこまで感じられないため、他の生存スキルを優先したい。もちろん、広域スキルと組み合わせる場合はかなり強力だと思う。
キノコ大好き
気軽に秘薬効果を受けられるようにするスキル。もちろん、調合分を持っていけばこのスキル無しでもそれなりに秘薬を使うことが出来るのだが、生産が面倒。キノコ大好きを使えばマンドラゴラを栽培するだけで秘薬が簡単に使えるようになる。また、硬化薬グレートの効果も発動しやすくなるため、ささやかながら生存に貢献する。
スキルの優先度
10個以上もスキルを紹介してしまったので、僕なりのおすすめ順を掲載しておく。
- 体力増強
- 気絶耐性
- (属性攻撃が強力なモンスター相手なら)属性耐性
- (特にキリン以外の古龍相手なら)耳栓
- (ランス/ガンランスなら)ガード性能の増強、ガード強化の採用
- (プレイスタイルやモンスターによって)各種耐性スキルや回避性能/距離など
という風になると思う。もちろん、歴戦王レベルになると、絶対にこれは当たると駄目、みたいな攻撃もあるので、生存スキルを付けても、みたいなこともある。しかし、大抵そういった攻撃も、ネルギガンテいえば耳栓をつけていれば当たらなかったり、キリンで言えば予備動作が長いので攻め過ぎなければ問題ないことが多い。
特にマルチプレイでは予想外の被弾も多くなると思うので、是非生存スキルの採用と被弾を控える立ち回りを重視していきたい。
今回はここまで。お読みいただきありがとうございました。
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