アイスボーンにおいて、弓にとってスキル面で強化のあった部分は属性関連スキルである。今更言うまでもないが、アイスボーン移行に伴って弓の属性補正が弱体化されている。一方で、武器の性能向上、属性スキルの強化と追加により結果的にはMRらしい属性火力を出すことが出来る。
今までは正直属性強化をLv3と属性会心だけで十分というか、属性値上限のせいで選択肢がほぼなかった。アイスボーンでは、属性値の上限もかなり緩くなった上、カスタム属性強化のおかげでこれまでのシリーズでは類を見ない属性値に到達するようになった。そのため、ある程度の取捨選択も出来なくはないので、その点についても含めて解説していく。
スキル解説
まずは軽い属性スキルの解説をする。
例に用いる武器と会心率
属性値のスキルはかなり倍率増加系のものが多いので、使う武器によって火力の増え方が異なるので、よく使う武器を例にとってその火力の増え方を見ていこうと思う。選んだ武器は以下の2つ。
- ディノアローⅡ:属性値570
- 万雷弓【羽々矢】:属性値450
なお、この属性値は属性カスタム強化と属性パーツ強化を最大まで属性に施したものを前提としている。例にしたのは、属性値も基礎攻撃力も十分あってニッコリなディノアローとちょっと歯がゆいカガチ弓なので、その他の500前後の弓は推測するか自分で計算して頂ければと思う。
また、属性会心系のスキルは会心率次第で火力が前後してしまうので、本記事では会心率も適当に設定する。弱点特効を発動させつつ、スキルを過剰にしたくない人も多いと思うので、よくあるベース会心率50%+弱点特効を想定する。弱点を狙うことを想定して、会心率80%または100%を考えようと思う。
恐らく弱点を外したり傷つけを切らしたりすることもあるので、80%ぐらいが丁度よい目安になると思う。
~属性強化
具体的な効果としては以下。
Lv1 +30 / Lv2 +60 / Lv3 +100 / Lv4 (*1.05)+100 / Lv5 (*1.1)+100 / Lv6 (*1.2)+100
前作までは実質Lv4が上限みたいなところがあったが、アイスボーンではLv6までほとんどの武器が効果を得られるようになった。属性値の増え方は次の表のようになる。
Lv4以降の倍率強化は、カスタム強化も含めた属性値を表記分だけ倍にして四捨五入して加算するといったものだ。 そのため、増え方が一定でなく、武器ごとに違うが、Lv4やLv5は+20~30、Lv6は+40~50程度増えると考えて良いだろう。
会心撃【属性】/真・会心撃【属性】
属性会心では会心発生時に属性ダメージを1.35倍、真・属性会心では属性ダメージを1.55倍するスキル。実際には他のスキルと組み合わせることが多いので参考程度に単品で運用した場合の増加の値を表にしておく。
何の注意もなく属性会心と呼んでいますが許してください……
既に属性会心だけでもかなりの属性値上昇が可能。これだけ見ると結構属性会心だけでもいけているような気がしてくるが、組み合わせるとさらに強力なのが属性会心である。なお、この時点で属性会心と真・属性会心の間には80~100程度の開きがある。
属性加速/真・属性加速
効果は、攻撃を数回当てると一定時間以下の効果を得られるというもの
属性加速 +60 / 真・属性加速 +150
属性加速は、2部位で発動する~属性強化として考えると優秀だが、属性会心の代替にはならないことがわかる。属性会心+属性加速と真・属性会心の差を考えると、属性強化を考えなくても真・属性会心の方が上回ると考えられる。
そのため、耐性やスキル自由度を無視した、属性火力面では真・属性会心を採用するのが一番火力が伸びると言えるだろう。
4部位を使う真・属性加速はさらに+90を得られるが、肝心の属性会心を切ってまで組み込むスキルではないだろう。
組み合わせ順序
実はもうちょっと組み合わせを考える記事にしたく、見出しだけ書いたらびっくりな結果になってしまった。
高会心率の真・属性会心が強力すぎる
流石に~属性強化がとりあえずのスキルだろう、と思っていたら武器の元の属性値が高いこと、平然と見切りLv7と弱点特効が同居出来るスキル環境から、4部位拘束といえど、真・属性会心が強力すぎる結果となった。
とはいえ、これ以上火力を伸ばそうとすると~属性強化に振る以外に方法が無いため、結局の所シルソル装備を揃えて、~属性強化を入れるだけ入れるというのが一番火力が伸びてしまう。
真・属性会心の切り替えタイミング
とはいえ、スキルが不十分な真・属性会心と属性強化を十分詰んだ属性会心ではどれだけ火力差があるかは気になるところかもしれない。そこで、それぞれの属性強化を組み合わせた時の火力を表にした。
属性会心(80%)
強調した部分で属性強化なし+真・属性会心を超えている。
真・属性会心(80%)
強調した部分で属性会心で追いつけない属性値に到達する。
属性会心(100%)
こちらも同様の条件で強調。
真・属性会心(100%)
こちらも同様の条件で強調
実際にはこの表とにらめっこしてどちらの方が強いのかを考えるべきだが、わかることとしては、真・属性会心+属性強化Lv4が達成できる場合は真・属性会心を採用すべきということだろうか。
また、おおまかな目安として、属性会心と真・属性会心の間では属性強化でいえばLv3程度の差があることがわかる。
見切りLv7と属性強化Lv6のどちらを切るか
非常によくあることとして、武器スロット以外で見切りLv6と属性強化Lv5が達成出来ている場合があり、残りの1スロットでどちらの最大レベルを達成すべきか、という問題がある。もちろん、見切りは物理火力も変動してしまうが参考程度にこれも表にした。
属性強化をLv6にした方が30ほど属性火力が伸びる。 しかしながら、800~1000における30はせいぜい3.7%ぐらいの変動だ。物理火力は会心率10%で2.5~3.5%程度変動することを考えると、相手にするモンスターの物理肉質と属性肉質の兼ね合いの部分が大きいような気がする。
ということで本記事では属性スキルの解説とその組み合わせの細かい比較を行った。この記事の内容がスキル選びの参考になれば何よりである。
今回はここまで。お読みいただきありがとうございました。
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