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【MHRise:SB】弓向け新スキル考察:チャージマスター

サンブレイクで新規参戦したガランゴルムの防具に備わる新スキルに、チャージマスターがある。スキルの効果は、溜め攻撃の属性値もしくは状態異常蓄積値を上昇させるというもの。攻撃ほほぼ全てが溜め攻撃と言っても過言ではない弓にとって、好相性なスキルに見える。

Ver11.0より前では、一部の防具または護石でしか発動を狙えなかったため、影が薄かったが、【2】スロットの装飾品が追加されたため、一気に発動難易度が下がったスキルだ。本記事ではこのスキルの有用性を確認し、他の競合する【2】スロットスキルに比べての優先度を議論していく。

ちなみにガランゴルム武器は無属性である

スキル効果

効果は武器種によって異なるが、本記事では弓にフォーカスして記載する。

  1. 最終的な属性値に倍率補正
  2. 実は溜め1にも効果がある
  3. 剛射や剛連射にもしっかり乗る

気になる倍率は以下

  • Lv1:属性ダメージ1.05倍
  • Lv2:属性ダメージ1.1倍
  • Lv3:属性ダメージ1.15倍

簡単に言うと無条件で属性ダメージを倍率強化するようなスキルだが、その分効果は控えめである。倍率が同じなのに会心が必要な属性会心と比べた際の優先度は言うまでも無いだろう。

 

ダメージ増加量

本記事では一連の新スキル考察とは違った観点で計算を行う。

大前提:物理ダメージと属性ダメージの比率

以前の記事で論じたように、本作の弓のダメージソースは物理ダメージが6割以上を占める

www.sqexatkai.com

簡単な例を挙げるなら

  • 武器攻撃力300
  • 溜め4連射Lv5、接撃ビン
  • アイテムは護符爪のみ
  • スキルは矢強化Lv3のみ
  • 鉄蟲糸技は剛力の弓がけのみ

というあまりにも貧弱な条件だとしても次のようなダメージが出る。

物理肉質 45 50 55 60
ダメージ 38 43 47 51

一方で、属性ダメージは属性値100で属性肉質25に溜め4を当ててようやく30ダメージである。

 

スキルを盛り合わせてようやく属性値が70程度ということも珍しくなく、この場合では溜め4では21ダメージとなる。Ver11.0時点では物理ダメージは40ダメージ以上は手堅い、属性ダメージは20前後で多くても25程度という共通認識を持っておけばこの後の議論がわかりやすくなると思う。

 

チャージマスターのレベルあたりの増分

スキル効果と属性ダメージを見て予想がついている人も多いと思うが、チャージマスターのダメージ増分は多くても2ダメージである。

属性値100で矢強化を発動させた溜め4を肉質30に当ててようやく39.6ダメージであり5%分は1.98ダメージ。これほどの良い条件でようやく2ダメージ増える程度なので、基本的には四捨五入の機嫌次第で1または2増加、というところだろう。

平均的に20の属性ダメージが出ている場合では、レベルあたりちょうど1ダメージ増加するというのがチャージマスターの性能だ。そこで本記事では【2】スロットしての性能が1ダメージを超えなくなる競合スキルが無いのかを調査していく。

 

前提条件

条件は以下

  • 攻撃力:330
  • 会心率:0%
  • 溜め4 連射5、接撃ビン
  • 物理肉質55

を用いる。その他条件として

  • スキル:矢強化Lv3, 弱点特効Lv3
  • アイテム:種粉塵使用, 爪護符所持
  • 鉄蟲糸技:剛力の弓がけ、矢強化併用
  • ヒトタマドリ:未取得

なお、矢強化と弱点特効は前提としているが、矢強化は物理方面をチャージマスターを上回る倍率で強化するスキルであるし、弱点特効もそれに迫る倍率であるため、省略も兼ねて前提としている。

ここで比較するスキルは、超会心/攻撃(1~3、4、7)/見切り(1~6、7)である。

 

計算結果

効果が高かったものを順次前提スキル側に回して計算を繰り返す。

○矢強化Lv3+弱点特効Lv3

  前提スキル 超会心 見切り 見切り7
ダメージ 60.5 62 61.15 65.7
Lvあたり増分 - 1.5 0.65 0.7428571429
  前提スキル 攻撃1~3 攻撃4 攻撃7
ダメージ 60.5 61 64.5 67.5
Lvあたり増分 - 0.5 1 1

これまでの心スキル考察でも度々登場させていた超会心だが、弱点特効Lv3環境で既に既存の【2】スロットのスキルを大きく引き離す性能をしている。

 

○矢強化Lv3+弱点特効Lv3+超会心Lv3

  前提スキル 攻撃1~3 攻撃4 攻撃7
ダメージ 64.5 65 68.5 72
Lvあたり増分 - 0.5 1 1.071428571

  見切り 見切り7
ダメージ 65.55 72.9
Lvあたり増分 1.05 1.2

スタミナスキルを極度に削らない限りはこれ以上スキルを重ねがけするシチュエーションも無いだろうが、念のため会心率100%を想定して攻撃スキルを評価する。

 

○矢強化Lv3+会心率100%+超会心Lv3

  前提スキル 攻撃1~3 攻撃4 攻撃7
ダメージ 75 76 80 84
Lvあたり増分 - 1 1.25 1.285714286

 

考察

超会心Lv3+会心率100%達成まで

諸々のスキルを組み合わせて会心率100%を達成するまでは、会心率100%超会心Lv3を目指すのが無難だろう。もちろん属性肉質次第では、会心率を盛らずに属性方面、という考え方も良いが、汎用性では会心率方面のほうが勝るだろう。

特に超会心は会心率50%であってもLvあたり1.5ダメージ増加する。これは属性肉質25でいう属性値90以上に相当するため、チャージマスターが超会心より勝る、という状況は発生しないだろう。

 

また、矢強化Lv3+弱点特効Lv3+超会心Lv3程度なら超レア護石や理想値レベルの傀異錬成が絡まずとも狙えるライン。必ずしも会心率100%を実現する必要はないが、目安として覚えておくとよいだろう。

 

会心率100%以降

攻撃に関して言えばLv4に到達するまではチャージマスターも同等レベルでダメージ増加する。護石や傀異錬成において、攻撃はかなりレアリティの高いスキルである。これは先の見切りと同等だが、スキル発動難易度に対してチャージマスターはかなりコストパフォマンスが良い

防具固有スキルや先の3大火力スキルを抽選要素の絡まない構成で実現し、傀異錬成で発動しやすいチャージマスターで火力を及第点まで上げる、というのはリーズナブルだろう。

 

 

本記事では弓にとってのチャージマスターについて考察してきた。弱点特効や超会心といった一線級のスキルには及ばないが、最後のひと押しのスキルとしては十分実用的であるということがわかった。

今回はここまで。お読みいただきありがとうございました。

 

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