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【MHRise:SB】弓向け新スキル考察:奮闘&狂化

サンブレイクではゴア・マガラシャガルマガラが復活参戦したが、これらモンスターを語る上では欠かせない存在である、混沌に呻くゴア・マガラもまた、追加モンスターとしてサンブレイクに登場した。

気になる装備のスキル構成だが、シャガルマガラの系譜を象徴する狂竜症【蝕】に加え、奮闘狂化という2つの新スキルを内包している。これら2つのスキルを発動させた際は、常に体力が蝕まれ続けるが、優秀な火力上昇とスタミナ消費無効効果が発動する。

特にスタミナ消費無効効果は、MHWのシステム以降なかなか復活しなかった要素。スキル激昂で復活の兆しはあったが、実用レベルのスキルではなかった。奮闘と狂化によるスタミナ消費無効の実用性は高く、スタミナ消費と隣合わせの弓にとってはかなり注目度の高いスキルである。

本記事では、ほぼセット運用が想定されているこれらスキルの詳細を解説し、防具が固定されてしまうデメリットを踏まえて、スキルの評価を行う。

 

弓とシャガルマガラ系防具は相性が良い傾向にある

 

 

スキル効果

狂化

効果は以下

  • 疾替えの書【蒼】に切り替えると体力を全て赤ゲージにする
  • 疾替えの書【蒼】の間は一定時間おきに体力が減少する。なお、この減少によって体力が0になった場合は力尽きる
  • 疾替えの書【蒼】中はモンスターの攻撃によって体力ゲージは減少しないが、受けた攻撃の威力に応じて、体力の減少頻度が高まる(≒より早く減少する)
  • 疾替えの書【朱】に切り替えると、赤ゲージの半分を緑ゲージにする
  • 疾替えの書【朱】に切り替えると、【蒼】の減少頻度が初期値にリセットされる
  • スキルレベルを上げると、体力の減少頻度が低下する(≒遅くなる)

文字だけで挙動を理解するのはなかなか難しいが、疾替えの書【蒼】時に特殊な体力システムとなり、時間経過によって力尽きるように変更されるといえる。

どんなに強力な攻撃を受けても即死することはなくなるが、強力な攻撃を受けるとタイムリミットが急激に迫ってくるようになる。高難易度クエストで大技を受けようものなら、すぐさま疾替えで減少速度をリセットしないと危険なほどで、実用上では根性のような保険に近いスキルである。

また、体力減少速度をリセットするために疾替えの書【朱】に戻した際には、体力の半分しか緑ゲージに戻らないため、このときばかりは即死のリスクが高まることにも注意したい。

 

なお、狂化による体力減少は他の要素で相殺できる。発動しやすいものでいうと、こんがり魚や鋼殻の恩恵Lv3が該当する。これらに体力回復量UP系の要素を組み合わせると、狂化Lv2の体力減少程度あれば帳消し可能だ。組み合わせ方は好みと防具環境によるだろうが、個人的には鋼殻の恩恵Lv3+体力回復量UPLv3+活力剤を好んで利用している。

 

しかしながら、狂化の真の強みは奮闘との組み合わせによって発揮される。

 

奮闘

効果は以下

  • 体力に赤ゲージにあるときに効果が発動。総体力の60%以上の赤ゲージがある場合、追加で効果が発動する。
  • Lv1-1:会心率+5%, 属性値1.05倍, Lv1-2:会心率+10%, 属性値1.1倍
  • Lv2-1:会心率+10%, 属性値1.1倍, Lv2-2:会心率+15%, 属性値1.15倍
  • Lv3-1:会心率+10%, 属性値1.15倍, Lv3-2:会心率+20%, 属性値1.2倍, スタミナ消費無効

余程のことがない限り、奮闘の追加効果を発動させることは困難である。しかし、狂化と組み合わせると、体力が60%以上かつ疾替えの書【蒼】であれば最大効果が発動する

Lv2までの効果はケイオス/ネフィリムシリーズのスロットの乏しさを考えると標準的な効果と言える。というのも、狂化Lv2と併用して最大効果を狙うなら、Lv3まで伸ばしてスタミナ消費無効を狙うべきと考えられ、わずかな赤ゲージで発動する効果は【2】スロット2つ相当なため、昨今の防具と比較して別段優れているとは言えないからだ。

 

一方で、スタミナ消費無効が発動するLv3を最大効果で発動させたときは凄まじく、

  • 見切りLv4相当の会心率
  • チャージマスターLv3以上の属性火力上昇
  • 体術Lv5以上のスタミナ軽減効果

と考えることができ、軽く見積もっても【2】*12スロット相当のスキルが発動すると言っても過言ではない。また、スタミナ消費無効は単純に体術やスタミナ急速回復を省略できるだけでなく、剛射【絶】のデメリット無し運用にもつながる

 

このスキルの弱点は狂化の併用が前提となることぐらいだが、前述の通り狂化は適切なスキルを揃えれば、むしろ根性のような生存スキルになる。

結果的に、奮闘&狂化はスタミナ消費無効+αの効果を少ないデメリットで享受できるスキルであると言える。一方で、これらスキルはケイオス/ネフィリムシリーズに1Lvずつ散りばめられているため、防具が一式で固定されてしまうことが、最大のデメリットと言えるだろう

 

狂竜症【蝕】との組み合わせについて

ケイオス/ネフィリムシリーズでは、狂竜症【蝕】が発動する。通常は若干のデメリット効果は発生するが、概ねメリットの方が大きいスキルだった。狂化中の狂竜症【蝕】は、よりハイリスクハイリターンな仕様に変化する

狂竜症【蝕】は克服前にスリップダメージが発生するが、狂化自体のスリップダメージに加わる形で発生する。したがって、かなりの勢いで体力が削れていく。また、先程紹介した鋼殻の恩恵Lv3の回復効果は克服前のスリップダメージが発生している最中は発生しない。

一方で、克服時の赤ゲージ回復効果は、狂化発動中においては体力を全回復させる。これらの効果をまとめると、発症中はかなりの勢いで体力が減っていくが、克服時にはそれ以上に体力を回復できるといえる。

 

狂化と奮闘を組み合わせたスタミナ消費無効による圧倒的な手数ですぐさま克服することを前提にすれば、火力も体力も手に入れられる便利スキルとなる。

しかし、克服前に攻撃に当たってしまうと、かなりの速度で体力が減っていく。さらに体力が一定以下になれば、スタミナ消費無効効果が切れ、満足に攻撃もできなくなり、克服できずに力尽きてしまうだろう。

 

このデメリットを嫌うのであれば、傀異錬成で狂竜症【蝕】を外してしまう、というのも一つの手段だ。脚防具の災禍転福が死にスキルになってしまう他、狂竜症【蝕】自体もかなり強力な火力スキルなため、状況に応じて使い分けたい。

www.sqexatkai.com

災禍転福を無駄にせず、失った火力スキルを取り戻すのであれば、泡沫の舞や鬼火纏といった自発的に状態異常を発動できるスキルを狙うと良いだろう。

 

発動防具考察

本記事ではケイオス/ネフィリムシリーズの一式で発動できるスキルとスロットをもとにスキルの評価を行っていく。

一式のスキル/スロット

一式を装備すると次のような構成となる

スキル:奮闘Lv3/狂化Lv2/見切りLv6/超会心Lv2/逆恨みLv5/災禍転福Lv3/狂竜症【蝕】Lv2/弱点特効【属性】Lv1
スロット:【4】*1 【3】*4 【2】*1 【1】*3

昨今の防具と比較すると、スロットが少なめに設定されている一方で、スキルはかなり実用的なものがラインナップされている。

一見すると超会心Lv2を活かしきれる会心スキルが無い気がするが、奮闘Lv3と狂竜症【蝕】の効果により初期構成でも最大+75%の会心率が得られる

 

簡単なスキル追加後の評価

順当にスロットを埋めると、溜め段階開放Lv1/矢強化Lv3/見切り+Lv1/超会心+Lv1を装飾品で追加し、

スキル:奮闘Lv3/狂化Lv2/見切りLv7/超会心Lv3/逆恨みLv5/矢強化Lv3/災禍転福Lv3/狂竜症【蝕】Lv2/弱点特効【属性】Lv1/弓溜め段階開放Lv1
スロット:【1】*3

の構成になる。あとは傀異錬成と護石の組わせ次第だろう。やや心もとないように見えるが、実態を整理すると、

物理方面

  • 矢強化Lv3:必須スキルは発動できる
  • 逆恨みLv5:+25は攻撃力330の武器における攻撃Lv4~5相当
  • 災禍転福Lv3/狂竜症【蝕】Lv2:+18/+15が不定期だが発動
  • 会心率:克服前60%、克服時85%。加えて超会心Lv3が発動。

属性方面

  • 奮闘Lv3:武器属性値を1.2倍
  • 災禍転福Lv3/狂竜症【蝕】Lv2:+4や+7が不定期だが発動
  • 弱点特効【属性】:属性肉質20以上の部位に対してはさらに1.1倍のダメージ

となる。似たようなことを奮闘Lv3/狂化Lv2を使用しない組み合わせで実現しようとすると、

スキル:体術Lv5/弱点特効Lv3/超会心Lv3/攻撃Lv4/見切りLv2/チャージマスターLv3/災禍転福Lv3/狂竜症【蝕】Lv2/弱点特効【属性】Lv1/弓溜め段階開放Lv1

程度の構成が必要になる。これに近くなるような構成を傀異錬成と護石無しで検索すると、【2】スロット4つ分以上は妥協した構成が限界である。

例:体術Lv5/弱点特効Lv3/超会心Lv3/見切りLv3/災禍転福Lv3/狂竜症【蝕】Lv1/弱点特効【属性】Lv1/弓溜め段階開放Lv1

 

実際のところ、ケイオス/ネフィリムシリーズは上記のスキルに加えて、スタミナ消費無効と根性に近い生存スキルを発動させていると考えると、かなり高水準なスキル構成といえるだろう。

かなり高水準にまとまっている関係上、傀異錬成でマイナスを割り当てるスキルが殆どないのが欠点とも言える。あえてマイナスにするのであれば、やや過剰気味である狂竜症【蝕】や災禍転福だろうか。剣士向けスキルが散りばめられている防具と比較すると、最大値はやや低めに設定されていると言えるだろう。

 

補足:追加スキルについて

奮闘&狂化の運用では、防具が固定される上、スロットは必須スキルを揃えると自然と埋まる構成になっている。したがって、追加スキルのほとんどを護石と傀異錬成で発動させることになる

基本的には、

  1. 狂化のデメリット解消につながる鋼殻の恩恵Lv3や体力回復量UPの発動
  2. 回避距離や翔蟲使い等補助スキルの発動
  3. 【1】スロットさえ開放できれば発動する属性強化
  4. 極めて高い効果を持つ連撃Lv1
  5. 会心率を最大100%にするスキル(武器0%なら弱点特効Lv1が効率的)
  6. 追加の火力スキル:高い属性値を活かすチャージマスター/会心撃【属性】等

あたりが個人的なおすすめだ(僕は4ぐらいで止まっているが)。

 

総評

奮闘&狂化はスキル自体のリスクや防具が固定されるといったデメリットを抱えるが、正しい運用ができれば火力/スタミナ/生存を兼ね備えたスキルに化けると言える。

特にスタミナ消費無効は魅力的であり、剛射【絶】の積極的な運用が可能になることもあり、既存のスタミナスキルとは一線を画す存在であると言えるだろう。

ただ、デメリット効果も相まって呪いの防具となりつつあるが……

 

 

今回はここまで。お読みいただきありがとうございました。

 

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