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【MHW:I】弓の物理火力スキル

MHW:I開始当初、シルソル4部位+ガルルガ脚という構成が主流だった弓では、必須とも言えるスキルを組み合わせると、その時点でスキルの余裕がなくなり物理火力スキルは防具に付属している超会心ぐらいしかない、というのが当然だった。

龍紋シリーズが解禁されたあたりから、スキルに余裕のある構成が考えられ始め、現在では武器スキルの属性会心が解禁された。属性会心スキルの面でも、会心率の面でもスキルの余裕が生まれ、物理火力スキルを選択する場面が増えた

そこで、本記事ではアイスボーン環境における、弓の物理火力スキルをどう選ぶべきかについて書いていく。その中で、スロットの観点で一見非効率に見えるスキルが実は強力であることに言及していく。

 

 

MHW:Iにおけるスキル事情

具体的に紹介していく前に、ある程度MHW:Iにおけるスキルの傾向みたいなものを解説する。

前提となってしまった超会心Lv3

かつて僕の書いた火力スキル考察(ちょっと情報が古くなりつつある)で書いたように、MRになることで武器の基礎攻撃力が上昇したことに伴い、固定量攻撃力を上昇させるスキルに比べて倍率強化スキルがかなり優位である

 

www.sqexatkai.com

 

弓に限らず、多くの装備で高会心率+超会心Lv3を導入することは火力向上のための第一歩とも言える状況になっているのは間違いないだろう。

 

弓におけるスキル構成を考えると、MHWでは、体力増強Lv3なしでようやっと弱特+見切り+超会心相当のスキルを手に入れることが出来た。つまり、スキルを節約してようやっと導入できる強力スキルといった位置づけだ。

MHW:Iの装備環境を見直してみると、弓で必ず防具に組み込むであろうシルソルにしても龍紋にしても超会心を内包している。

 

つまり、かつては生存・快適スキルを切ってまで入れていたスキルの超会心は、もはや前提スキルの域になってしまっている。そのため、火力を上昇させるためには、それ以外の有力なスキルを発見する必要がある。

MHW:Iでは挑戦者や逆恨みといったスキルがフォーカスされ、実際剣士においては新たな選択肢として採用されることが多い。この情報を当たり前のように知っている人からすれば、これらのスキルを弓で採用したいと考えるかもしれない。

しかし、弓における最も有力なスキルは、矢強化スキルだ(理由は後半で)。しかし、この選択はMHW:Iの防具事情からすると、非効率なスロット利用に見えてしまう。

 

不足する【3】スロット

上述の通り、現在の弓装備は4部位拘束もしくは5部位拘束という極めて防具の自由がない環境だ。ここでこれらの装備の【3】スロットを確認してみると、汎用性の高いβ装備の中ではシルソルβ頭以外には【3】スロットが存在しない、という事実が発覚する。龍紋α胴を属性やられ耐性のために用いる場合は、もう一つ候補として考えられる。

結果として、矢強化スキルの発動の大半は【4】スロットを贅沢に【3】スロット用に用いるという方法になってしまうが、【4】スロットで発動出来るスキルのうち最も効率が良いのは矢強化スキル、という悲しい事態が発生する。 

 

あまりにも低い物理モーション値

もう一つ物理火力スキルを考える上で覚えておいて欲しいことがある。それは弓の物理モーション値が見た目よりもかなり低いことだ。弓の溜め4を例にすると、モーション値11の矢が通常矢で3本もしくは剛射で6本射出されるため、実質モーション値が33もしくは66と手数武器の割にはそこそこに見える。

しかし、矢の威力は一本ずつ計算されている上、小数点以下は最終的に切り捨てられることに注意したい。例えば多くの2スロスキルにありがちな+5の基礎攻撃力上昇を、強撃ビン、会心100%、超会心Lv3で物理肉質55の部位に当てたことを考えると、

5*0.11*1.4*0.55*1.35=0.571

となり、1ダメージにも満たない量しか増加しない。つまり、せいぜい1上昇するか否か程度。それぐらいなら回避性能のLvを上げたほうが立ち回り上のDPSが向上する可能性がある。まとまった火力上昇をしない余ったスロットには生存・快適スキルを埋め込むことも考えたい。

 

候補のスキル

どのスキルがおすすめなのかを書いていく。

通常矢強化/剛射矢強化

通常矢強化ではLv1、Lv2ともに武器の元の基礎攻撃力を+10%し、剛射矢強化ではLv1では+10%、Lv2では+5%するスキル。武器の元の基礎攻撃力を、というのが肝心で、護符や爪、食事効果、各種アイテムの効果は矢強化スキルの後に計算される

倍率強化系のスキルに超会心があるが、それと比較すると

  • 超会心:(武器攻撃力+アイテム効果)*スキル効果
  • 矢強化:武器攻撃力*スキル効果+アイテム効果

であるため、同じ倍率強化でも若干超会心の方が効果が高かった

とはいえ、前述の通り超会心Lv3が前提となってしまうと話は別で、MRにおける矢強化の倍率強化は極めて強力である

 

通常矢か剛射矢のどちらかしか強化出来ないにしても、覚醒弓では+26という絶大な効果を見せ、半分換算でも+13。低めの240の弓でも+24なので、やはり強力。

上述の通り、実装に際しては【4】スロットを埋めてしまうが、【4】スロットに収まるのはせいぜい【2】*2程度のスキルである。これらのスキルの大半の効果は+10であるから、矢強化スキルで【4】スロットを埋める理由が見えてくる。

 

ちなみに通常矢か剛射矢のどちらかが良いのかは、立ち回り次第ということになる。例えば、溜め射撃と剛射を同じぐらいの頻度で撃つ場合は、剛射矢強化の方が有効だ。というのも、溜め射撃も剛射も矢1本あたりの物理ダメージは同じなため、6本撃ち出す剛射の方が2倍効果が高い。

とはいえ、CS→溜め射撃を多用する人(つまり剛射の倍以上溜め射撃を使う)は通常矢強化の方が向いている。逆にCS→剛射を頻繁に使う、という人は剛射矢強化がおすすめだ。また、Lv2に上げる場合は強化幅がほぼ同じになるため、多く撃っている方から割り振ると良いだろう。

 

災禍転福Lv1

矢強化スキルと同じく【3】スロットスキルだが、【4】スロット複合珠が存在するスキル。Lv1に関してはかなり強力で、基礎攻撃力+12属性値+30と大幅なバフを受けることが出来る。属性値を基礎攻撃力換算すると少なくとも+17程度の効果がある。なお、Lv2以上になると途端に効率が落ちてしまうことに注意。

とはいえ、火属性やられ状態か爆破やられ状態ぐらいしか有効に活用できるきっかけがないため、モンスターを選ぶスキルであることには注意したい。

龍紋シリーズで発動する中途半端なLv2の属性やられ耐性は、特に火属性やられをきっかけとした災禍転福の発動に向いている。

 

挑戦者

スキルの発動により基礎攻撃力と会心率を共に上昇させるスキル。 弓の防具構成の関係上、利用できるのはLv5までと言えるだろう。つまり、会心率方面は最大+10%だ。しかし、スキルに余裕のある皇金弓と龍紋シリーズを用いた防具構成ではそもそも10%の会心が余らないという状況が発生する。

装備環境を考えると、龍紋ラヴィーナの覚醒雷弓運用や怒り時間が長くなりやすい通常ラージャンを相手にする時などの限定的な場面では会心率を活用できる

基礎攻撃力方面は【2】*5スロットを使って+20と矢強化と比べると見劣りする。一方で、覚醒弓など一部の武器に存在する5%分の会心率を活かすことを考えると、あえて5%分の余白を用意して、余った【2】スロットを活かす、という方法も考えられる。が、それぐらいなら見切りをLv1足して挑戦者に縛られない立ち回りを実現するのが良い気もする。

 

逆恨み/フルチャージ

こちらはレベルごとにおよそ+5するスキル。フルチャージのみLv3時に合計で+20になる。

フルチャージは龍紋シリーズの絡む構成では採用できないため、シルソルでの採用になる。しかし、肝心の【4】スロットの装飾品がフルチャージには存在しないため、Lv3を実現したときのスキル効率は良いのに他のスキルに比べるとLv3を実現する組み合わせが少ないのも事実。

矢強化をそれぞれLv1にすることは出来ないが、フルチャージLv3だけ丁度発動できる、という場面において有力な候補になる(シルソル4部位体力増強Lv3体術Lv2構成の時など)。けれども、フルチャージを最大限活かすのならば被弾しない立ち回りが要求され、それを前提とするなら体力増強を切ることが出来て結局矢強化2種、みたいなことになりがちである。

 

一方の逆恨みは一律+5のスキルであるため、武器の基礎攻撃力が260以上ならば【4】スロットの空きに対しては矢強化の方が効率が良い。実際には龍脈覚醒の仕様上、回復効果が発動してしばらく赤ゲージが発生しない1,2射は逆恨みが発生しない(10射のうち1,2程度)ので実質22.5程度。従って、基礎攻撃力240や250の皇金弓でも矢強化の方が効果が高い。

 

攻撃

こちらは【1】スロットなため、比較が難しいが+3はそれなりの確率で切り捨てられてしまう上昇幅である。もちろんLv4にすれば+5%の会心率が付いてくるが、そこまで【1】スロットや【4】スロットが余っているのなら矢強化を導入したり見切りでまとまった会心率の確保をした方が良いことが多い。

また、【1】スロットが余った、という場面でも龍紋シリーズでは属性やられ耐性をLv3に出来る可能性があり、特に水属性や氷属性のやられは弓にとってはかなり面倒なものを無効化出来てかなり快適になることを忘れてはいけない。

 

まとめ:装備例をふまえた解説

スキル自由度の高い防具構成を例に、物理火力スキルの選択例を紹介する。

ベース構成

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スキル自由度と火力を両立できる皇金の弓+龍紋5部位を例として紹介する。体術がLv4なため、【4】スロット複合珠で補う必要があるが、会心率100%に必要なスキル、属性強化スキル、超会心Lv3を発動している。完全に【4】スロットが2つも余っているという驚異的なスキル自由度がある。

 

物理火力スキル追加例

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まずは、この記事を読んでいない人が思いつきやすい構成を紹介する。龍脈覚醒を発動させた上、会心率も飽和しているので逆恨みLv5の発動を真っ先に考えた構成。複合珠で最後の体術を補っている。

 

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この記事の内容を踏まえると、矢強化がひとまず強力なので、各種矢強化Lv1を埋め込んだ。最後の【4】スロットには汎用装備的な意味も込めて、立ち回りに依存しない逆恨みLv1を採用した。結果として、+29という結果になり、わずかながらも前述の構成を+4上回っている。実際には、前述の通り、逆恨みの発動タイミングがあるため、より効果は出ると考えられる。

ついでに必要な装飾品のレア度も下がっている。また、この場合は胴装備をαにすることで、属性やられ耐性をLv3にアップグレードできる

 

 

本記事では弓で採用すべき物理火力スキルについて書いた。特に今までのスキル環境では矢強化スキルが考察されることが少なかったため、ボウガンのように必須スキルとして扱われておらず、候補から外れやすかった。しかしながら、倍率強化は大概のスキルよりも強力であることを忘れずにスキル構成を考えるとよりよいものが見つかると思う。

今回はここまで。お読みいただきありがとうございました。

 

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