エンプレスシリーズ解禁によって、存在が不遇であったスタミナ上限突破を組み込むことが容易になった。そこで今回は相性が良いように感じる弓とスタミナ上限突破の関係性について書いていこうと思う。
一応記事を書くからには有用かどうかということについても言及するが、このスキルはかなり優劣のつけがたいスキルであることを始めに言っておく。
スキル解説
まずはこのスキルに関する僕の考え方を書いていく。
効果と発動条件
このスキルは体力増強のスタミナ版、といえるもので、スタミナの最大値を150から200まで引き上げてくれる。普通の武器であれば戦闘中ではほぼスタミナを使用しないため、まさしく弓や双剣といったスタミナを多く消費する武器種向けのスキルであると言える。
発動条件はジャナフ防具4部位またはエンプレス2部位で発動する。従って、防具としてそもそも優秀であるエンプレスシリーズを2部位組み込むだけで良いため、特に剣士では意識していないのに発動する、レベルのスキルであると言える。僕の書いたガンランスの装備紹介記事ではやはりどの防具もフルチャージと体力増強を組み込んでいるため全てで発動している。
体術と比較
やはりスタミナスキルとして存在するため、既存のスキルと比較していきたい。一方でスタミナ急速回復はどちらかというと回復を早めるスキルであり、比較対象ではないような気がするので、体術と比較していく。
MHWのスタミナは通常時の最大値を150、上限突破時を200とすると、回避やCSではスキルなしで25消費する。つまり、通常時では全体の6分の1、だいたい16%を消費していることになる。
そうすると上限突破時のスタミナ消費は実質8分の1になることになり、体術換算すると体術Lv2.5ぐらいに相当するため、もし他のスキルとあまり干渉しないのであればかなり有用なスキルであると言える。
一方で、スタミナ消費量を直接変化せていないため、体術が持つ実質のスタミナ急速回復効果を得ることは出来ない。これはどういうことかというと、スタミナが25回復する時間で回避が1回分出来るようになるのが基本だとすると、体術Lv5が発動している場合は、スタミナが12.5回復する時間で回避が1回分出来るようになる。そういった意味でいうと、実際の効果は体術よりも優先されるものではない、と言えるかも知れない。
実際の運用に関して
実際に運用するとなるとまた難しい問題が出てくる。
装備の問題
剣士ではいともたやすく発動できたスタミナ上限突破であるが、弓の場合はスキルが窮屈になることが多い。一番の原因は属性会心を発動させるためのレウス系防具を2つ要求されることにある。
そのため、かなりスキルが窮屈になることは予想できるが、エンプレス自体はかなり優秀なスキル構成をしているので難しくないのではとも考えられる。しかし、弓の装備に組み込む防具はエンプレスよりも効率に優れるものが多く、弱点特効Lv2+3スロの竜王の隻眼、スタ急Lv2+2-1スロのオーグ胴や弱点特効Lv2+1スロのレウスβ、属性開放にはほぼ必須な属性開放Lv2+1-1スロのキリン脚などが挙げられる。
さらに、弓は2スロ3スロの必須スキルだけでなく、属性強化用の複数の1スロまで必要になるスキル構成なため、結果的に同等の火力スキルで組もうとすると体術を削らなければならなくなる。
そう考えると、強走薬の在庫が有り余っているとか、お食事券が湯水のようにあるみたいな状況下で、体術スキルがあまり必要ない場合であれば組み込むメリットは有るが、そうでもない場合は入れたところでそこまで恩恵を感じることが出来ないと言える。
立ち回りの問題
そして第二の問題として、弓の立ち回り方の問題がある。スタミナ上限突破の恩恵を受けるのは、スタミナが150以上ある状態からの動きである。そうでなくても、スタミナが150の状態でも常に余っているような場合なら恩恵のあるスキルだ。
つまり、スタミナ上限突破の恩恵を常に受けるような人は、現状の装備でスタミナを余らせているような人である、と言える。しかし、それならばスタミナ上限突破ではなく、スタミナスキルを削って火力スキルに回したほうが良いような気がする。
例えば、ほとんど怯まないマムタロトやこれからSteam版にもやってくるであろう歴戦王といった超強力なモンスター相手、そしてマルチプレイならばこのスキルが活きるほど連撃をしなければならないかもしれない。しかし基本的には適正な火力があればソロではスタミナを使い切る前に相手が怯むのが現状だ。
特に、弓の攻撃するためには必ずスタミナを使ってしまう、という性質がこのスキルと噛み合っていない。例えば双剣は鬼人化さえしていなければスタミナを消費することはないため、恩恵を受けるタイミングは多いように僕は考えている。
まとめ/総評
僕のスタミナ上限突破への意見としては、体術よりも優先されるスキルではないが、強走薬やネコの体術を前提とするなら有用、といったところだ。もちろん、攻撃する機会がソロよりも多くなり、緩急の付けやすいマルチプレイであれば活かせる場面も多くなるとは思うのだが、根がぼっちハンターの僕としては正直なくても問題のないスキルである。だから、あくまでも弓の必須スキルとしては体術を提案するし、それをサポートする目的としてはこのスキルも優秀であると考えている。
今回はここまで。お読みいただきありがとうございました。
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