弓の必須スキルと僕がさも当然のこととして紹介してきた弓溜め段階解放というスキルだが、どの程度効果があるのかについてはあまり触れてこなかった。発動のためには実質レア8の装飾品を要求されるため、特に最近MHWに触れた、という人は強弓珠を持っていないこともあると思う。
そんな人でも弓を使いたい、他のスキルで追いつけないのかと思うかもしれないが、悲しいことに弓溜め段階解放は圧倒的なスキルで、代替がない。本記事ではこのスキルがどれほど重要なのかを解説していこうと思う。
ライズ版も書きました。こちらからどうぞ
溜め補正について
その強力さを知るためには、弓の溜め補正について知る必要がある。正確には物理に関してはモーション値ごと変動しているので溜め補正がかかっているわけではないが、理解する内容としては変わらない。
数値を参考にしたのはこちらのサイト。
物理
通常矢
剛射矢
溜め4と溜め3を比較すると、通常矢では1.1倍、剛射矢では1.2倍となっている。
属性
通常矢
剛射矢
溜め4と溜め3を比較すると、通常矢では1.15倍、剛射矢では1.7倍となっている。
溜め4剛射が強力
溜め3の立ち回りをしていたとしても大きく響いてくるのが、溜め3通常矢から溜め4剛射が出るようになるということだ。これにより、従来の溜め3剛射と比較すると、物理では1.2倍、属性では1.7倍というあまりも大きな火力差が生まれる。
物理の強化具合で言えば3スロットを2つ使う矢強化Lv2相当、属性では属性強化Lv6レベルの強化が施されることになる。溜め4の追加は連携の増加という側面が注目されがちだが、溜め4剛射が溜め3に比べて強力なため、立ち回りを変えなくても既に強力なことがわかる。
なお、アイスボーン以前は溜め3の補正がもう少し高かった。つまり、アイスボーンになってより一層必須スキル化したと言える。
連携の追加
弓は最大溜めに到達してしまったらCS以外の連携が存在しないことから、連撃のためにはスタミナを大きく消耗してしまうようになる。溜め4が追加されるということは、それだけ最大溜めまでが遠くなるため、CS以外での連携が増えることになる。例えば弓の定点攻撃として有効な
QS→溜め2→剛射3→溜め4→剛射4
であるが、弓溜め段階解放なしでは後半の溜め4部分が全く利用できない。例えば似たような剛射多めのコンボを弓溜め段階解放なしで組むと
QS→剛射2→溜め3→剛射3
となる。これを火力と手数で評価すると、溜め4有りでは物理:187/属性13.5/手数5となり、溜め4無しでは物理:130/属性:8/手数4となり、手数あたりで比較すると物理では1.15倍、属性では1.35倍の差がついてしまう。
他に目立って有効な場面でいうと、溜め4を解禁することで溜め3通常矢の硬直とスタミナ消費を大幅に軽減できるようになる、というものがある。実は、弓の最大溜め通常矢には剛射と似た硬直とスタミナ消費が設定されている。そのため、溜め4を追加すると、溜め3が扱いやすくなるという思いもよらない恩恵がある。
このため、CS→溜め2→溜め3という連携がかなり扱いやすくなる。スキル無しでは溜め3自体に硬直がある。その上、動いてしまうCSと射程の短い剛射以外の選択肢が残らない。一方、スキル有りでは硬直がほぼない上に、溜め4への選択肢が増えるため、かなり柔軟な連携となる。
溜め3から溜め4へのCSなしでの派生は上記以外でも恩恵を感じることが多い。特に従来ならCSをするしかなかった場面で、CS無しでの連携が可能になることで、結果的にスタミナ効率が上がるとも言えてしまう。
上述の火力面での優位性に加え、立ち回りの柔軟性という面でも溜め4解禁は非常に強力だ。実は、MHW以前の溜め段階解放に相当するスキルは、必ずしも強化と言い切れない側面があり、弓の種類によっては採用されなかったスキルだ。
以上の情報をまとめると、弓溜め段階解放は弓の火力を物理属性を合わせると、少なくとも1.2倍程度にしてしまうスキルなのだ。こんな倍率のスキルが【2】スロットで手に入ってしまうため、必須スキルになってしまっているのだ。
このゲームでの装飾品の入手は運なので、なんとも言えないが、このスキルなしで立ち回ると火力が出ないならまだしも、立ち回りにもハンデを背負って立ち回らなければならいことになる。そのため、僕も代替スキルを提案することは難しく、もし弓を使いたいのなら、少なくともこのスキルを確保して欲しい、と言うしかない。
今回はここまで。お読みいただきありがとうございました。
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