いつの間にかハンターランクが250を超えていた事に驚愕する僕だが(初手自分語り)、せっかくなので一番使っている武器である弓のことを紹介しようと思う。モンハン自体は2ndGの頃からプレイしていたが、その中でも弓は一番使ってきたような気もする。
しかしながら、MHWでは大きく仕様が変わることによって全く別武器になってしまったこの武器では、いままで強いとされてきた戦術なりスキルが一新された。そこで別に新たにスキル解説記事を書いてもバチは当たらないだろうという気分で、スキル考察と、良さそうな装備の一例を紹介していこうと思う。
大前提としてだが、弓はソロ向けの武器であり(と考えている)、書いている僕自身もソロハントが多いことには注意して欲しい。つまり、マルチに赴くのなら、火力スキル云々よりも生存スキルを優先すべきだし、周りのメンツ次第では武器を変えた方が結果快適にプレイできることもあるということである。
アイスボーン版が出来ました。こちらからどうぞ。
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立ち回り考察も書きました。こちらからどうぞ。
スキルについて
どの武器でもそうだが、立ち回り補助スキルと火力スキルの両方が存在する。しかし弓は他の武器種に比べて属性火力の影響を受けやすい。また、弓やガンナー特有の強力なスキルまで、欲しいスキルの種類がたくさんある。ここでは立ち回り補助スキル、ガンナー用スキル、物理火力スキル、属性火力スキル4つの分類に基づいてスキルを紹介していく。
立ち回り補助スキル
僕の認識では、弓はスタミナを燃料にして火力を出す武器である。したがって、弓の火力以外のスキルはほとんどがスタミナ関連のスキルであり、スタミナスキルの量によって立ち回りやダウン時の追撃方法が変わる可能性すらあるので、まずはこのスキルをどのレベルまでつけるかをはっきりさせたい。
スタミナスキルの詳細についてはこちらからどうぞ
体術 Lv3~
弓の必須スキル。一矢特化という超特殊な戦術を取らない限り、このスキルを付けずに弓を運用することは一番の火力低下に繋がる。溜め射撃や剛射、チャージステップなど、あらゆるスタミナ消費を軽減してくれる。
スタミナ消費を緩和するスキル以外の要素で言うと強走薬や食事スキルのネコの体術がある。これらはそれぞれスキルの体術と別々に強走薬が25%、食事が20%ずつスタミナ消費を緩和する。一方で、どれだけ重ねがけしても最大でも50%の緩和にしかならないことに注意して欲しい。
体術Lv3+強走薬ではスタミナ消費はスキルなしを1とすると0.7*0.75で0.525となり、体術Lv4とLv5の間程度。体術Lv1+強走薬+ネコの体術では0.9*0.75*0.8となり0.54となりこちらもLv4とLv5の間程度の軽減となる。どのレベルを発動させるかは好みだが、強走薬や食事スキルのコストを考えるとLv3以上での発動がおすすめということになる。
体術のスキルポイントとスロットを兼ね備えたコストパフォーマンスの良い防具が存在しないこともあり、体術の護石Ⅲを弓を使うならまず先に作成することをおすすめする。
スタミナ急速回復
もう一つのスタミナ関連スキル。どんなに体術を付けようとも、攻めれば攻めるほどスタミナが減少してしまうので、必ずスタミナ回復をしなければならないタイミングが存在する。そんな時間を極力減らす事ができるスキル。
だが、体術には実質のスタミナ急速回復効果があるため、実は回復目的でも体術のほうが有効である。詳しくは上述のスタミナ検証記事を読んでほしいと思う。
そういったわけで、体術のほうが優先されるスキルだが、十分な体術スキルがついている場合は、スタミナ急速回復はさらなる手数の増加に貢献するスキルである。装飾品の関係や、自分の立ち回りによってスタミナ関連スキルに多くを割いたほうが効率が良い、と判断した場合は採用の価値があると思う。
耳栓 Lv5
ガード不能かつ、納刀がやや遅い弓は咆哮をフレーム回避する必要がある。しかし歴戦古龍を相手にする場合は咆哮を受けることが死に繋がりかねない。そのため、事故防止という面で耳栓の導入が考えられる。今作は乱入も多いため、通常モンスターの狩猟でも快適さに大いに貢献する。一方で、護石が体術の護石でほぼ固定される事が多い関係上、他の武器種に比べて耳栓装備のスキルが窮屈になりがちだ。
キノコ大好き Lv3 (着替え前提も可)
当然ながら鬼ニトロダケの強走薬効果を狙った物である。気軽に強走薬効果を発動することが出来るので、実質の体術Lv2に相当する。それ以外の有用性は特に無いが、鬼人薬グレートの効果も受けることが出来るのでちょっとした火力スキルにもなりうるだろう。ただ、キノコ大好き装備は性能があまり優れていないので、装飾品での発動が見込まれる。そのため、レア度8の装飾品を複数要求され、これを組み込んだ装備の用意は困難。
一方で、クエスト開始時に使用して着替えるという方法で簡易強走薬として使う方法もあり、ちょっと得した気分になる。僕は面倒なので採用していないが。
ガンナー特有のスキル
弓で初めてガンナーをやる、という方は普段では聞き慣れないスキルも多いと思うが、重要度の高い順に紹介していく。
弓溜め段階開放
装飾品がレア8であることを除けば、ほぼ必須スキルと言っても過言ではない。もし強弓珠を持っているなら絶対に導入すべきスキル。溜め段階開放のスキルの強力さには別途長い記事が書けるぐらい語れるのだが、簡単に説明すると物理、属性両面で1.1倍~1.2倍程度の火力向上が見込めるスキルである。これが【2】スロットで手に入ってしまうので、その強さは無属性強化を遥かに超えるレベルである。
通常弾・連射矢強化/散弾・剛射強化
無条件に物理火力が1.1倍されるスキルである(無属性強化と仕様が近く、厳密には1.1倍より若干低くなる)。物理火力の比重が下がったとは言え、他の火力スキルに比べれば、発動コストに対する効果は十分高い。
優先度としては通常強化の方が高いが、立ち回りを固定化しやすいタイムアタックのような場面では、剛射強化を優先する人もいるため一概には言えない。が、付ける余裕があるのなら両方ともつけるのがベストなのは間違いない。
また、装備が解禁されるにつれて、弱点特効込みで会心率が100%に近い装備が実現可能になってきた。それを加味すると、両方つけるよりも超会心のLvを2つ上げるほうが効果が高いときもある。
心眼/弾導強化
短時間での狩猟を狙う人向けのスキル。具体的な効果としては、射撃の適正距離(=クリティカル距離)を主に近距離方面へ拡大するというもの。弓の場合、溜め射撃を撃つ時に接近しすぎると威力が1割程度減ってしまう。弾導強化はこの威力減少を無効化出来るので、接射した溜め射撃の威力を高めるスキルと考えることが出来る。
特に剛射がフルヒットするような距離ではだいたいの溜め射撃はマイナス補正がかかる接射になってしまうので、密着しながら溜め射撃→剛射を多用するTAやそれに類する状況で活躍する。
ちなみにこの効果は接撃ビンで受けることが出来る。つまり接撃ビンを付けた瞬間にこのスキルは無意味になる。強撃ビンが装着可能な弓を使用していて、付けた50~70回の射撃だけを強化するスキルである。そもそも強撃ビンをつけることが出来ない弓ではほぼ無意味だ。また、モンスターの体力が多くなり、接射の機会も減るマルチプレイでは効果が薄いことには注意しよう。
あと弾道強化じゃなくて弾導強化なんですね……。
物理火力強化スキル
一般的な武器に比べると必須スキルと属性火力スキルが多い弓はこのスキルに回せるスキルの量が少ない。そのため、付けるスキルは限られてくる。
弱点特効 Lv3
ガンナーであり、足回りも軽く、弾速も早い弓は全武器中でも屈指の弱点の狙い易さを誇る。したがって、弱点特効を利用しない手筈はなく、弱点特効の付けやすさも相まって実質の必須スキル化している。その強力さは火力スキル考察で触れたとおり。
また、後述する会心撃【属性】との相性もよく、属性特化にしても必須レベルのスキル。ほとんどのモンスターで弱点特効が発動するため、弱点特効が組み込まれていない弓装備は基本的に完成していないとも言えるだろう。
超会心、挑戦者、攻撃、見切り
ざっくりとまとめてしまったが、渾身を利用できない弓としてはこの4つのスキルのうちどれかを付けられたら付けるのが良いだろう。特に強弓珠が手に入るまではこれらに頼ることが多い。もちろん組み込んだ場合の効果はあるものの、属性火力の火力上昇効率を考えるとこれらの優先度は下がってしまうのが実情である。
装備が解禁されるにつれてこれらのスキルを付ける余裕が生まれてきた。属性会心との組み合わせにより他の武器よりも大きな効果が得られる見切りや属性火力を見据えた高会心率を狙う弓との相性の良い超会心あたりがおすすめである。
属性火力強化スキル
基本的にヒット数が多い武器種は属性火力が反映されやすい。これは属性ダメージは技の威力に関わらず一定であるからである。弓は溜め倍率も反映されるのだが、この傾向自体は変わらないのでヒット数の多い弓は属性火力の上昇が総合火力に大きく貢献する。
〇〇属性攻撃強化
【1】スロットで発動できて装飾品も手に入りやすいコストパフォーマンスに優れたスキル。しかし、属性値の増大には上限があり、武器本来の属性値×1.3倍あたりが上限になる。元の属性値が低い武器ほど恩恵を受けにくいため、そういった武器は後述の属性会心が活きてくることになる。
このスキルが弓で特に有用なため、似たような装備なのに属性や弓ごとにマイセットが必要になる。
属性会心 (会心撃【属性】)
レウスシリーズ、もしくはリオソウルシリーズ、コラボ装備の蒼星ノ将シリーズの何れかを2部位装備することで発動する。本来ならクリティカルが発生してもダメージが変動しない属性ダメージに1.35倍のクリティカルが発生する。弱点特効だけでも属性ダメージの期待値が1.175倍になるのだから弱いはずがない。また、属性強化の上限値に関係なくダメージは上昇するため、かなり有効なスキルである。
当然、元の属性値の低い武器であれば属性強化スキルの上限が低いため有用であるが、元の属性値が高い武器であれば高レベルの属性強化(特にLv4やLv5)を導入するよりも上昇値が大きくなるため有用である。そうはいってもまずは発動が容易な属性強化スキルの方が優先度が高いだろう。
また、レウス系の装備は非常に惜しいスキルポイントとスロットの構成になっており、2部位といえどもスキル的に窮屈になりやすいもの事実だ。特に装飾品が揃っていない時期では導入すると他のスキルの充実が厳しくなったりするので、装飾品が揃ってきた人向けのスキルでもある。
属性開放
このゲームの水武器の悲しみを知っているだろうか?そう、ジュラトドスしかいない。属性を活かせる武器なのにもとから水属性をもつウォーターシュートがおまけみたいな属性値しかついていないので、属性開放したブレイブハンターボウの方が属性武器として優秀という事態が発生している。
また、属性開放のスキルを持つ防具の一つにリオソウルβ胴というかなり好都合な防具があり、それにキリンβ足をつければLv3が発動するという、属性開放の敷居の低さも相まって、属性開放武器とそうでない武器のスキル的な差はかなり少ない。
強撃ビンの優先度が下がった今作においては、かなりの属性値を誇るブレイブハンターボウ、さらにはガイラアロー水を用いるのがよい。また、最大火力で言えばガイラアロー雷、会心率を気にしなくて良いため普段使いではガイラアロー火も優秀な武器であり、属性開放防具は用意しておくべきだろう。
スキルの優先度
ここまで長々と書いてしまったが、ぶっちゃけどのスキルが強いの?という方のために個人的な意見を書いておくので参考にして欲しい。
- 体術とスタミナ急速回復を自分の立ち回りと好みによって調整
- (装飾品を持っていれば)弓溜め段階開放
- 弱点特効
- 属性強化(おおよそ+3程度で上限になる)と会心撃【属性】
- 通常強化≧剛射強化
- 見切りと超会心
- (装飾品やプレイスタイルに相談)心眼・弾道強化
- その他の攻撃スキル
といったところだろう。ヒット数の多い弓は属性火力の上昇が総合的な火力上昇に貢献しやすい、という意見だ。また、ある程度揃ってさえいれば、スキルを多少増減させたところで、火力が劇的に変動したりすることもない。まずは直接手数に関わるスタミナ関連のスキルを優先して欲しいというのが僕の一番の意見だ。
装備例※更新情報あり
かなり昔に書いた記事なので、別記事にアップデート版を用意しました。
ここでは汎用装備、耳栓装備、属性開放装備の3つを紹介する。これはちょっと保険をかけるような言い方になってしまうが、この装備が絶対ではないし、これよりスキル効率の良い装備だってあるような気がしている。スキル紹介で述べたように、ある程度のスキルさえあればあとは自分の好みで運用しても良いと僕自身は思っている。
体術4+スタ急2+属性会心構成
構成 : 竜王の隻眼α/オーグβ/リオソウルβ/レウスβ/ラヴァβ/体術の護石 Ⅲ
発動スキル : 体術Lv4/弱点特効Lv3/スタミナ急速回復Lv2/弓溜め段階開放Lv1/通常強化Lv1/剛射強化Lv1/心眼弾導強化/雷属性攻撃強化Lv2/会心撃【属性】/火属性攻撃強化Lv2/集中Lv1
装飾品:痛撃珠*1 強弾珠*1 強弓珠*1 体術珠*1 心眼珠*1 雷光珠*2
レウスメイルβの呪いを解呪した装備。どうしても属性会心を狙うと胴装備がレウスβになり、足がレウスレギンスβになりがちという呪いを打破した装備。性能を保持した見た目装備というのが最もこの装備の評価として正しい。というのも、よくわからない火属性強化がついてしまうし、火属性以外の弓で運用するにはちょっとばかり無駄があることを自覚している。
もう少し真面目に書くとすれば、この防具はスキル自由度がそこそこ高いことが特徴。スタミナ関連スキルを体術3に落として火力を増強したり、心眼を外してスタミナや火力スキルに回したり。そういった意味では好みが別れやすいスタミナ関連の自由度を確保した装備であるので、作っておいて損はない気もしている。
耳栓Lv5+属性会心
構成 : バゼルβ/レウスβ/リオソウルβ/バゼルβ/ディアネロβ/体術の護石 Ⅲ
発動スキル : 耳栓Lv5/体術Lv4/弓溜め段階開放Lv1/通常強化Lv1/弱点特効Lv3/雷属性強化Lv3/会心撃【属性】/集中Lv1
装飾品 : 防音珠*1 痛撃珠*1 強弓珠*1 体術珠*1 雷光珠*3
耳栓を確保する関係上、火力上昇率の高い属性火力を優先した装備。見た目もちぐはく、スキルも窮屈と心苦しい装備になってしまった。耳栓と体術という重いスキルを抱えた結果である。まあこれでも火力は十分に確保できるし、咆哮を考えなくて良いので強打の装衣を積極利用しやすいというのもメリットである。安全かつそこそこの速度で狩りをするという面では評価できるので、耳栓付きの弓装備は作っておいて損はしないはずだ。
属性開放+属性会心
構成 : 竜王の隻眼α/リオソウルβ/カイザーβ/レウスβ/キリンβ/体術の護石 Ⅲ
発動スキル : 体術Lv5/属性開放Lv3/弱点特効/水属性強化Lv2/通常矢強化Lv1/剛射強化Lv1/弓溜め段階開放Lv1/会心撃【属性】/火属性攻撃強化 Lv2
装飾品 : 散弾珠*1 強弾珠*1 強弓珠*1 体術珠*2 流水珠*2
ブレイブハンターボウ専用装備。リオソウルメイルと属性開放が噛み合うことにより、属性開放と属性会心の両立は比較的容易である。呪いの装備になりつつあるレウス系胴も流石にレウス腰と合わせればまだ良い気がする。まあでもレウス胴はレウス頭とセットで運用したいよね。
この装備もスキル自由度が高い。というのも、体術Lv3/弱点特効Lv3/属性開放Lv3/属性会心というベースとなるスキルが防具だけで発動する上に、スロットが多数あるという構成なので、自分の好みでアレンジしやすいというもの評価できる。
ちなみにテオ・テスカトルは水属性の方が通りが良いので、耳栓がいらないという人はこの武器を担いでいくと良いかもしれない。
終わりに
正直ここに書いた内容は既出もいいところのことばかりなので、正直参考にならなかった!という人も多い気がする。ただ、流石に一番使っている武器について語らずにはいられない、という良くも悪くもこのブログらしい結果になっている。もし、この記事を読んで弓に興味を持ってくださった方、装備の参考になった人がいれば嬉しい限りである。
長くなりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。
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