一年以上もこのゲームをやっているというのに、実際に記事のある武器が2種類しかない、というのはかなり深刻かもしれないと思い始めたので、新しい武器に手を出すことにした。常時スタミナを使い続ける弓や独自要素の砲撃を持つガンランスといったちょっと変な武器が好きな僕が次に選んだ武器は操虫棍という武器だ。
操虫棍という武器もまた、独自かつ癖の強い要素が揃った武器である。また、近接武器かつ手数武器であり、その中でもわかりやすい大技を持たないため、何をすれば強いのかわかりにくい武器だと思う。僕もまだ十分使いこなせているとは言えないけれど、操虫棍の記事の1つ目として、どんな武器であるかを知ってもらえるようなものになればと思う。
操虫棍の楽しいところ
僕が操虫棍を使っていて楽しいと感じた点についていくつか紹介していこうと思う。
手数武器でありながら豪快
操虫棍は見た目は薙刀やグレイブのようでありながら、モーションは中国由来の棍棒のように軽快に振り回すもの。モンハンのなかでは重鈍さや堅実さで格好良さを演出する武器は多いが、操虫棍は他のゲームから出張してきたかのような別方向の格好良さがある。まあ、双剣が作品を重ねるごとに最早呪いの剣みたいなヤバイ武器になっているので、方向性は近いかもしれない。
次に書く予定の武器の練習風景です(偶然きれいに決まりました)。 pic.twitter.com/ktuYRHVkqe
— あっとかい (@sqexatkai) February 20, 2019
身の丈ほど武器を左右で持ち替えながら振り回し続ける連撃はモーションも相まって使い手の気分を盛り上げる(そしてハンターの手首が心配になる)。片手剣や双剣に比べれば武器のリーチが長く、似た雰囲気が漂う太刀に比べれば兜割り絡みの行動を除けば恒常火力に優れる。
もちろん、モーションの癖があったり、猟虫関連の独自システムがあったりと使い始めまでの敷居はちょっと高いような気がするけど、上手く扱えた時の快感というのはそれ相応に用意されている武器だと思う。
最速クラスの移動速度
抜刀状態の移動速度は素の状態でも速い方でありながら、猟虫による自己強化を用いれば、全武器中でも最速クラスの移動速度を持つ。近接武器における移動速度は結構重要で、弱点の狙いやすさや攻撃の避けやすさに直結する要素である。
操虫棍の大きな特徴として、硬直が全く設定されていない攻撃の存在がある。猟虫を飛ばす、呼び戻すものがこれに相当し、ほぼ全ての攻撃から連携可能である。つまり、回避を挟まずに移動を開始することが出来る唯一の個性を持ち、最速クラスの移動速度も相まって高い回避能力を有する武器である。
次に触れるジャンプ関連の行動も含めれば操虫棍は全武器中最も自由に動き回れる武器と言っても過言ではないだろう。また、攻撃のリーチも縦にも横にも広いものがあるため、立ち回りさえ整えば苦手なモンスターが極めて少ない武器と僕は考えている。
ジャンプ攻撃と猟虫
操虫棍で目立つ要素として、地形に依らないジャンプ攻撃と近接武器ながら飛び道具を有するという点だろう。
ジャンプ攻撃、そしてそれを継続することで可能となる乗り状態を能動的に取ることを最も得意とするのが操虫棍だ。他の一部の武器でもジャンプ攻撃が段差を利用せずに可能ではあるが、空中での行動が3種類も用意されている武器は操虫棍の他にないだろう。特に飛び上がる高度の面では圧倒的で、滞空しながら行動している飛竜や古龍であっても射程圏内になるほどに飛び上がることが可能だ。
また、乗り状態は近接武器における麻痺や睡眠などといった状態異常に比べて、発動タイミングを調整しやすく、扱いやすい状態異常の一つだろう。とはいえ、実際にダウンを取るまでの時間を考えるとマルチプレイでの運用が主になるだろう。
操虫棍の名前の通り、猟虫を操りながら戦闘を行える。猟虫は威力はほどほどだが、それでも近接武器ながら遠距離攻撃が可能になるという特徴に繋がる。もちろん、猟虫の攻撃を行うことで可能になる自己強化が一番の狙いではあるが、残弾数の制約がないことも相まってスリンガーなどと比べると圧倒的な威力を持っている。
また、今作からは猟虫が半自動的に攻撃してくれる技を手に入れた。これにより、よりいっそう火力に貢献する要素になった。また、この半自動攻撃に伴って猟虫の攻撃だけで睡眠以外の状態異常を蓄積することが可能になった。
これまで紹介した点を総合すると、十分な恒常火力、比類なき機動力、そしてジャンプ攻撃や猟虫によるサポート能力を備えた操虫棍は極めて万能な武器の一つであると言える。もちろん、この万能さが原因で全ての要素を十分に理解していなければ強さを発揮できない調整がなされている(デビュー時のMH4では万能ではなく全能武器に近い性能だった)。
操虫棍の難しさの原因
操虫棍は奥の深い武器であることは間違いないけど、裏を返せばそれは煩わしさにもなってしまう。
癖の強い攻撃モーション
手数武器というとコンパクトにまとまった攻撃を連続して繰り出すイメージが強いが、操虫棍はどちらかというと同じ攻撃モーション中に複数hitすることで手数を増やしている。つまり、手数は多いが片手剣のように素早い離脱が可能なわけではなく、むしろ太刀やスラッシュアックスといった振りかぶりが大きい武器に近い攻撃時間になっている。
そのため、操虫棍を使ってまず感じることは、連撃は楽しいが被弾が増えてしまう、というものである。もちろん、繰り出す技を工夫すれば離脱も楽になるし、モンスターの攻撃に合わせて技を選ぶなどむしろやり込んでいった時に得られる、上手くなった感を助長する要素でもあるので、僕はあえて癖が強い、と書くことにした。
また、現実の棍も「振れば剣、払えば矛、突けば槍」と考えられていただけあって、攻撃モーションも多種多様である。一方で、多様なモーションが連携に組み込まれてしまっているので、手数武器でありながら定点攻撃がやや苦手という弱点がある。
特に攻撃とともに前進してしまう攻撃があるため、考えなしに攻撃を繋げていくと自分の意図しない部位を攻撃をしてしまうこともある。その点についても理解が必要な武器であると言えるだろう。
激しい斬れ味の消耗
斬る回数が多ければそれだけ斬れ味を消耗するのはこのゲームの基本。操虫棍は先程触れたように一つの行動内で複数hitを起こすため、操作の入力以上に斬れ味を消耗してしまうように感じてしまう。
また、武器を派手に振り回すため広い範囲を攻撃する事が多く、弱点以外の部位を攻撃してしまうことがある。弾かれる可能性がある他、剣士で主流な達人芸による斬れ味維持も他の武器よりもシビアになってくる。特にジャンプ攻撃は乗り蓄積値がある関係上、威力は控えめになっている一方でこちらもhit数の多い攻撃であるため、かなり斬れ味維持を考えると厳しい状況にある。
自己強化の管理
猟虫の攻撃をモンスターの特定の部位に当てることにより、3色あるエキスを取得する。エキスを取った状態で猟虫を回収すると自己強化を行うことが出来る。これだけ聞くとさらに強くなれるように思えるが、今作の操虫棍は自己強化を施して初めて他の武器と渡り合えるように調整されている。
火力を強化する赤、移動速度を強化する白、スーパーアーマーを付与する橙と3色のエキスがある。大まかな傾向とすれば、頭が赤で脚が白、そして尻尾や胴体が橙であることが多いが、細かい部分に関してはモンスターによって異なる。そのため、特定の色を非常に集めにくいモンスターもいる。
自己強化はエキス取得後一定時間有効となるが、維持のためには再取得による上書きが必要である。各種エキスは2色以上集めることで追加の強化が行われるため、基本的には3色を揃えることが目的になる。
一方で、3色を集めると大きな強化が得られる半面、エキスの再取得による効果時間の上書きが不可能になってしまう。つまり、最大の能力を発揮しようとしてしまうと、一定時間後には無強化状態が待っていることになる。3色の強力さは確かだが、この上書き不可であることを考えると、あえて2色のみで戦うのも十分現実的である。
猟虫の攻撃に依存してしまうため狙った自己強化を行うのが難しい上に、強化の維持もただ単に強力な状態を目指せば良いというわけでもないため、最初は戸惑ってしまう部分が多いのも事実。しかしながら、赤さえ維持していればとりあえずは戦えるのであまり気難しく考える必要はないだろう。
簡単なスキルと練習用装備の紹介
気難しい操虫棍だけれど、スキルに関してはかなり一般的なラインナップ。僕の中で意見がまとまり次第、詳細なスキル紹介記事を書くと思う。
基本的な火力スキル
専用スキルがあまりなく、速い移動速度を持つ操虫棍はかなりスキル自由度が高い。匠、弱点特効、フルチャージといった汎用的なスキルはもちろんのこと、斬れ味ケアにも繋がる会心率系の火力スキルも相性が良いだろう。
ジャンプの絡まない戦闘であれば、歩き速度を活かした立ち回りが可能なため、渾身との相性は良いと思う。
また、hit数の多い武器なので、性能の高い属性武器があったり、相手にするモンスターの物理肉質が微妙な場合には属性強化も視野に入ってくる武器だ。ただ、属性火力が十分に出るような武器はだいたい歴戦王マムタロト絡みの武器であり、入手に苦労する。生産武器程度の属性火力であれば、物理特化した方が火力が出るのが現実であり、練習の段階では意識する必要はないと思う。
斬れ味関連スキル
手数武器であるため、斬れ味の消耗はかなり多い方。自己強化の時間を考えるとわざわざ戦闘中に研ぐのは勿体無いような気がしてしまう。そのため、達人芸または業物を駆使しして、1エリア程度、つまり5分程度の戦闘で斬れ味が十分に維持出来るようにしていくと良いと感じた。
操虫棍で弱点を狙い続けることはかなり難しいため、弱点特効を絡めて高会心率を実現して達人芸運用を狙う場合は、余裕を持った斬れ味と併用するのが望ましい。もちろん、十分に操虫棍に習熟した人であれば関係ない話なのかもしれないが。
生存&防御スキル
移動速度が速いとはいえ、ガードや特殊な防御手段を持たないため、咆哮や風圧に対しては自力でなんとかしなければならない。そのため、耳栓をつけたり回避性能などでフレーム回避の補佐をするなどして防御を行っていくと良いと思う。もちろん、体力増強などといった生存スキルも想定する相手次第では必要になってくる。
操虫棍向けスキル
ジャンプ攻撃を強化する飛燕や猟虫による自己強化を補助する強化持続などは操虫棍向けのスキルだ。これらに加え、会心撃【飛燕】を備えたドラケン装備はかなり操虫棍を意識した装備だと思う。
しかし、ジャンプ攻撃を多用しないのであれば飛燕の効果は薄くなるし、3色状態をあまり使わない場合は自己強化も十分維持可能であるため、付けられたら扱いやすくなる程度の効果でもある。僕個人としては、まずは斬れ味維持スキルを優先したほうが楽に立ち回れると思う。
練習用装備
最後に現在練習で使っている装備を紹介しておく。
武器 : エンプレスケイン・滅尽/シナトモドキⅢ
構成 : カイザーγ/カイザーγ/ドラケンα/エンプレスγ/カイザーγ/攻撃の護石Ⅲ
発動スキル : 見切りLv6/攻撃Lv4/体力増強Lv3/超会心Lv3/弱点特効Lv3/回避性能Lv3/力の解放Lv2/渾身Lv2/加速再生Lv1/達人芸Lv1
装飾品 : 体力珠*1 回避珠*1 渾身珠*2 痛撃珠*2 超心珠*3
エンプレスケインの長い白ゲージを弱点特効込みの会心率100%を実現した構成と達人芸を併用することによって維持していく装備である。猟虫に関しては別記事で解説したいが、単純にスピードに優れており、パワーも両立しているものを考えると自然と行き着くものだと思う。
また防御スキルとして回避性能を用いており、加速再生やカスタム強化の回復を用いれば練習段階でもキャンプ送りにされる頻度は低いと思う。実際に火力を追い求めるなら他の武器も視野に入るが斬れ味維持が難しいため、まず気楽に運用する上ではこのぐらいの装備が個人的には快適で練習が捗るような気がする。
おわりに
操虫棍の紹介記事としてここまで書いてきたが、具体的になにをすると良いのか、という点についてはほとんど書けていないような気がする。もちろんそれは今後追加していく予定ではあるものの、操虫棍はマルチで出会うのもそれなりに難しい武器であるため、そもそも使ったことすらない、という人が多いような気がする。
そのため今回はどこが良くて、どこが難しいのか、ということを伝えるような記事になっている。今後の予定としてはコンボ解説を中心とした立ち回り解説記事、猟虫の解説記事を書いたのち、Steam版に歴戦王マムタロトが解禁された後、装備紹介を行っていこうと思う。この記事を読んで操虫棍を使ってみる要因となれたのなら何よりである。
今回はここまで。お読みいただきありがとうございました。
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