MHW:Iには14種類の武器が存在していて、それぞれの武器が異なった特徴を持っている。もちろん、多くの人が注目する要素は、モンスターをどれだけ早く、そして楽に倒すことが出来るか。つまり火力が出るかどうかだと思う。
その最たる例である弓をメインに使っている僕が言うのもどうかとは思うが、火力とは関係なしにモーションが完成されている武器が存在する。前作ではガンランスが僕にとって動かしていて楽しい武器だった。今作は前作から少しずつ練習していた操虫棍が、僕の中の動かしていて楽しい武器のトップに躍り出た。
そんな操虫棍の魅力をひたすら語る、攻略とはちょっと違った方向性の記事を書いていこうと思う。
ひたすらにストレスフリー
MHW:Iになって追加された要素を含めて、操虫棍は極めてストレスフリーな武器に仕上がっている。
機動力の高さ
多くのアクションゲームにおいて、移動速度が速いというのは、それだけで強みになる要素である。これはもちろんMHWでも同じで、〇〇は武器構えの移動が遅いからあまり好んで使っていない、という人も多いのではないだろうか。
その点操虫棍は最高の武器だ。何もしなくてもそこそこの移動速度であるどころか、3色エキスを揃えた操虫棍は、全武器中最速である。移動の速さがどれだけ強みになるのか、というのは使ってみないとわかりにくいが、かなり恩恵がある。
操虫棍の3色時の移動速度は納刀時のスタミナを消費しない走りより速く(どうして?)、スタミナを消費する走りよりは流石に遅い程度。つまり、他の鈍足武器が納刀してダッシュして位置取りを調整し直すような局面を、操虫棍は通常の移動だけでこなすことが出来てしまう。
多くの近接武器で感じる、あのモンスターは動きすぎて苦手だ、という状況が操虫棍では生じにくい。もちろん、モンスターの突進を追える程の移動能力はないが、実はジャンプ絡みの挙動を活かせば、ほとんど追いつけないモンスターは存在しないと言える。
強襲突きのリーチがよくわかる動画です。 pic.twitter.com/U0c9fEA2r0
— あっとかい (@sqexatkai) September 25, 2019
※まだ僕が急襲付きを強襲突きだと思っていた頃
このゲームで空中を自由自在に動ける武器はそもそも操虫棍しか存在しないが、地上でも空中でも高い機動力を持つこの武器は、最早どちらがモンスターかわからないほどの移動能力を持つと言えるだろう。
もちろん、機動力の高さは生存能力の高さにも繋がる。多くの武器が回転回避を必要とするような場面においても、操虫棍はそれを歩きだけで回避することが可能なことがある。僕は弓を使うことも多く、弓も機動力がそこそこ高い武器ではあるが、操虫棍を使った後だと、回避を見誤ることがあるぐらいだ。
また、攻撃の実質的なリーチもかなり長い。同じ時間を移動に割いてから攻撃に移るのであれば、その速さの分だけリーチを稼ぐことが出来る。同じ距離を移動して立ち回りを作るのであれば、その速さからくるお釣りの時間だけ長く攻撃を継続することが出来る。
操虫棍の移動速度はその快適性に貢献するだけでなく、生存能力や攻撃能力に大きく貢献する、伝わりにくいものの、確かな強みであり、特徴であると思う。
真・ひるみ軽減
アイスボーンに移行するに伴い、操虫棍だけ追加の効果を得られるスキルが設定された。それは、専らマルチプレイで味方の攻撃に巻き込まれても問題ないようにするためだけのスキルであったひるみ軽減に、かつて操虫棍に備わっていた金剛体を彷彿とさせる効果が追加された。
その効果は、主な効果※は3色強化時に『ひるみ軽減のレベルと同じレベルの耳栓/耐震/風圧のスキルが発動する』というものである。本来ならば専用で耐性装備を作るべき耐震や耳栓を、ひるみ軽減のみで代替できる可能性があるということである。
※橙のみでもネコの受け身術のような効果が出るとのこと
また、この効果はレベルが加算されるタイプの、装衣のスキルポイント的な扱いなため、耳栓Lv2とひるみ軽減Lv3で耳栓Lv5、風圧Lv2とひるみ軽減Lv3で風圧Lv5の効果を得ることが出来てしまう。
耳栓の快適さは言わずもがなだが、ある程度の大きさのモンスターでは、飛びかかり攻撃やボディプレスに振動が設定されていることも珍しくないため、耐震の効果もかなり恩恵がある。前述の移動速度も相まって、普通の武器では回転回避による振動のフレーム回避が要求される場面で、操虫棍は移動だけで攻撃を避け、ひるみ軽減で振動を無効化し、すぐさま反撃に移ることが出来る。
また、風圧に関しては恩恵を感じるタイミングは少ないが、特にレウス希少種などの滞空時に設定されている風圧に引っかかって攻撃を受ける、という事態も簡単なスキル追加で回避することが出来る。
レア度は高いものの、防音珠Ⅱや防風珠Ⅱが存在するため、ひるみ軽減Lv3の汎用装備+4スロットで咆哮【大】や風圧【大】を無効化出来るのは明確な強みであり、快適さに繋がる要素である。
強化された空中挙動
MHW:Iでは前作では若干空気気味だったジャンプ関連のアクションもかなり使いやすくなっている。
ジャンプは乗りの布石だけじゃない
前作の操虫棍において、ジャンプ攻撃はお世辞にも効率の良い拘束手段とは言い切れない乗り状態への布石でしかなかった。ジャンプ斬りにしても突進斬りにしても、ダメージが低く、そこから派生する乗り状態もダウンを取るまでの時間がかかるものだった。ダウン中の自由に攻撃出来る時間を含めても、普通に地上で戦ったほうが火力が出る、という位置づけだった。
しかしMHW:Iでは、ジャンプ状態から、急襲突きと空中クラッチクローという乗りには関係のない2つのアクションが追加された。特に急襲突きは操虫棍の中でも貴重な火力パーツの一つであり、空中を使った戦術がより実用的になったと言える。
空中関連の攻撃やモーションはどれも見栄えもよく、操虫棍のアイデンティティでもあるので、使いたい気持ちがあっても、低火力や乗り状態の処理が頭をよぎってジャンプを控えていた人も多いのではないだろうか(少なく僕はそうだった)。
クラッチクローのしがみつきが導入されてから気がついた人も多いだろうが、モンスター全体に攻撃判定が設定されていない攻撃が存在する。こういった攻撃を回避する上で、操虫棍のジャンプを使った空中挙動は今までにない回避を可能にする。
先程紹介した動画ではイヴェルカーナに薙ぎ払いブレスを回避していたが、例えばヴァルハザクの下方ブレスなんかも、ジャンプをして、そこから派生する空中クラッチクローを使えばこんな風に回避が出来る※。
※坂道だと安定しないので注意
空中クラッチクローも工夫次第では回避に使えるかもしれません pic.twitter.com/pEuDNvzDDb
— あっとかい (@sqexatkai) September 25, 2019
普通にクラッチしても出来そうな気がしなくもないが、そこは格好良さの面で勝っているということにして欲しい。ともかく、操虫棍を使っていると、ジャンプ絡みの行動という、他の武器には出来ない動きができないかと模索する楽しみがあるのは間違いない。
急襲突きの高いアクション性
急襲突きは、今作の操虫棍の楽しさの大部分だ。……というのは言いすぎかもしれないが、それほどにまでに中毒性の高い攻撃手段である。MHWにおける、空中攻撃の使いにくさを払拭したのがこの攻撃だと思う。
まず第一に、急襲突きは今までの空中攻撃の比ではないほど火力が出る技だ。とはいえ、大剣の真溜め斬りのようなものではないのだが。操虫棍でいえば飛燕斬り2回分程度の火力が出るため、間違いなく大技の領域だろう。
そのうえ、空中にさえいればすぐに発生するのも強みだ。もちろん、操虫棍の技の系譜にもれず、全て当てるのは難しいタイプの攻撃だが、ジャンプを駆使して近づいてすぐさま大技を繰り出せるというのは明確な強みだ。
また、急襲突きは乗り状態を蓄積させない。そのため、単純に地上からは届かない位置への攻撃手段としてジャンプを活用することが出来る。火力が出て、乗り狙いとは別の攻撃手段が生まれたことにより、特にソロプレイでもジャンプ攻撃を使いたくなるこの技の存在は非常に大きい。
アイスボーンの操虫棍は飛びたくなる武器に仕上がっていて楽しいです。 pic.twitter.com/CBbKgQ9uhn
— あっとかい (@sqexatkai) September 24, 2019
飛び道具だけではない面白さ
空中戦が出来て猟虫が飛ばせるというとやはり異色の武器感が強い。
独自仕様を組み合わせた戦闘スタイル
ジャンプが出来たり、近接武器なのに遠距離攻撃が出来たりなど、やはりその特徴に注目が集まる操虫棍だが、地上での攻撃も極めてスタイリッシュで動かしていて楽しい。斬るとも言えない、叩くとも言えない、まさしく棍棒らしい独特で軽快なモーションは使っていて癖になる。
また、操虫時に可能となる、まるで別ゲーのようなモーションキャンセルを組み合わせた立ち回りは極めて奥深い。もちろん、それに伴って指の忙しさは加速してしまうが、使い込むだけ独自の動きができるとも言えるだろう。
猟虫での攻撃や自動攻撃と粉塵爆発を含めた猟虫関連の動き、ジャンプ関連の動き、そして他の武器とは一線を画するモーションという独自要素は非常に面白いので、是非触ってみて欲しい。
魅せプレイが似合う武器
最終的に僕がこの武器を使う一番の理由は、格好良いからだ。これまで紹介に伴って示した動画も言ってしまえば内心「これは魅せプだな~~~」と思って調子に乗って投稿した動画である。
操虫棍を使ってイヴェルカーナと縄跳びで遊ぶ動画です pic.twitter.com/a8fYiY3Avn
— あっとかい (@sqexatkai) September 25, 2019
それだけ、この武器のモーションは気合が入っていて、格好良いものが多いと思う。もちろん、脚の遅い武器の重厚感のある動きも良いのだが、それとはまた違った面白さと格好良さをぜひ堪能して欲しい。
ということで、本記事では操虫棍の魅力(といっても後半は格好良いとしか言っていない気もする)を語るだけの、攻略とは違ったものをお届けした。もし、操虫棍を使うきっかけになったら何よりである。
今回はここまで。お読みいただきありがとうございました。
質問・要望はこちらから