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【MHRise】百竜弓と生産弓の比較。拡散矢編

前回の連射矢編に続き、今回はライズの拡散矢について、優秀なのは百竜弓と生産武器のどちらかについて議論していく。といっても、拡散矢の生産武器は他の矢タイプに比べて矢レベルが低い印象がある。また、百竜弓についても何故か矢レベルが低いという調整がされているのが目立つ。

これは推測だが、MHWでの剛射限定で大火力の要因であった拡散矢は、様子見もあってか意図的に弱めの調整がなされているように感じる。そこで本記事では、ただ有力な武器を探るだけでなく、どのように運用すれば連射矢と差別化できるか、という部分についても議論していく。

 

連射矢編はこちらから

www.sqexatkai.com

 

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条件設定

細かい計算式、前提条件などは連射矢編と同様である。連射矢編を読んでいる人は読み飛ばしても問題ない。

詳細は百竜弓の属性値について議論した記事で解説しているので、本記事では簡単に条件を記載する。

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  • 剛力の弓がけを使用
  • アイテムなどの強化は護符爪種粉塵の+35
  • スキルは基本的に弱点特効Lv3矢強化Lv2属性Lv5弓溜め段階解放Lv1
  • 百竜弓は上記記事の属性振りのものを想定

とする。現在の装備状況では実現が難しい可能性があるが、なおさら連射矢に比べて有利な条件で比較していると考えて欲しい。

計算結果

計算結果と簡単なコメントを書いていく。

火属性

火属性にはリオレウスの弓、プロミネンスボウⅡが存在する。プロミネンスボウは矢レベルが溜め3と4共にレベル3という点がネックだが、百竜強化に弱点特効【属性】が設定されている。

弱点特効【属性】と火属性強化を比較していく。元の属性値に属性強化発動中では29、火属性強化では34となる。属性肉質25以上のモンスターに対しては弱点特効【属性】が発動し、実質属性値が37.7となるので、本計算では弱点特効【属性】を採用している。

 

比較時の最終的なステータスは次のようになる。

  • 百竜弓:攻255 属28 会0%
  • レウス弓:攻255 属29 会0% 弱点特効【属性】

仮想敵としてはゴシャハギ(物理50 属性25)を採用した。

  • 百竜弓
    溜め3拡散3強撃/接撃:24/22
    溜め4拡散4強撃/接撃:36/32
    溜め3属性:7
    溜め4属性:8
    最終ダメージ:溜め3拡散 31/29, 溜め4拡散 44/40
  • レウス弓
    溜め3拡散3強撃/接撃:24/22
    溜め4拡散3強撃/接撃:28/25
    溜め3属性:9
    溜め4属性:11
    最終ダメージ:溜め3拡散 33/31, 溜め4拡散 39/36

攻撃力は百竜弓とレウス弓が同じなので、基本的に物理ダメージの差は矢レベルによるものである。そのため、溜め3では属性ダメージの分レウス弓が強力で、溜め4では矢レベルの分で百竜弓が強力である。 

ダメージ差に注目すると、レウス弓は溜め3で2上回り、百竜弓が溜め4で4~5上回るので、溜め3と溜め4の比率が同等でも百竜弓の方が強力であるといえる。

これを踏まえた上で連射矢と比較していくと、

  • 百竜弓(拡散)
    最終ダメージ:溜め3拡散 31/29, 溜め4拡散 44/40
    4hit:溜め3拡散 124/116, 溜め4拡散 176/160
    5hit:溜め3拡散 155/145, 溜め4拡散 220/200
  • ジャナフ弓
    最終ダメージ:溜め3連射 46/41, 溜め4連射 52/47
    4hit:溜め3連射 184/164, 溜め4連射 208/188

火属性連射矢で有力なジャナフ弓と比較すると、溜め4を5hitさせなければ基本的に連射矢に劣る、と考えてよいだろう。特にジャナフ弓は連射矢百竜弓よりも優れているので、より厳しいと言える。

溜め4に限って見ても、3回のうち1回でも4hitになると5hitで稼いだダメージが帳消しになると言える。他の溜め段階を加味しても、ジャナフ弓を用いたほうが期待値が高いと言えるかもしれない。

 

水属性

水属性の拡散矢はオロミドロの弓、D=レクションが存在する。本作では珍しい、溜め3までしか存在せず、弓溜め段階解放が必須となる弓である。また、強撃ビンにも対応していない。そのかわり高い属性値を持ちながら、拡散矢Lv5を持つ数少ない弓である。

百竜強化には水属性強化と弱点特効【属性】が存在するが、相変わらず属性肉質25以上相手では弱点特効【属性】の方が有力であるので、こちらを採用している。

 

最終的なステータスは次のようになる。

  • 百竜弓:攻255 属28 会0%
  • オロミドロ弓:222 属44 会0% 弱点特効【属性】

対象とするモンスターはアンジャナフ(物理60 属性25)とする。アンジャナフ採用の理由は、連射矢の記事を参照してほしいが、簡単に言うと、水が明確な弱点で最も危険度が高いモンスターであるからだ。結果は次のようになった。

  • 百竜弓
    溜め3拡散3強撃/接撃:29/26
    溜め4拡散4強撃/接撃:43/38
    溜め3属性:7
    溜め4属性:8
    最終ダメージ:溜め3拡散 36/33, 溜め4拡散 51/46
  • オロミドロ弓
    溜め3拡散5接撃:32
    溜め3属性:14
    最終ダメージ:溜め3拡散 46

計算結果からわかるように、オロミドロ弓は攻撃力が低く、溜め4すら使えないのにも関わらず、百竜弓の強撃ビン溜め4以外には同等かそれ以上のダメージを出していることがわかる。

オロミドロ弓は、百竜弓が溜め3を使うたびに10または13ダメージの差を叩き出す。こう考えると、むしろ百竜弓側の方がいかに溜め4を使えるかが水属性では重要になるとも言えるだろう。

これらを踏まえた上で連射矢と比較すると

  • 百竜弓(拡散)
    最終ダメージ:溜め3拡散 36/33, 溜め4拡散 51/46
    4hit:溜め3拡散 144/132, 溜め4拡散 204/184
    5hit:溜め3拡散 180/165, 溜め4拡散 255/230
  • 百竜弓(連射)
    最終ダメージ:溜め3連射 49/44, 溜め4連射 60/54
    4hit:溜め3連射 196/176, 溜め4連射 240/216

やはり溜め4を5hitさせたときの拡散矢の爆発力は注目すべき部分だろう。また、オロミドロ弓は百竜弓(拡散)の溜め4拡散の接撃ビンと同等と考えると良いだろう。

連射矢に対しても、オロミドロ弓の溜め3で大火力が出る特徴が有効なことがわかる。5hit前提であれば、強撃ビン使用中でも溜め3に合計34ダメージ差があるので、溜め4のダメージ差の影響を少なくできる。接撃ビンの段階になれば十分に強撃ビン時の差を巻き返せると考えられる。

あえて拡散を使うのであれば、オロミドロ弓で溜め3の拡散を5hitさせるように意識すれば、連射矢にも劣らない戦果をあげる可能性がある(もちろん5hit維持はかなり難しい)。

 

雷属性

雷属性の拡散矢はフルネイルカイルとかんなりの神弓Ⅰの2種類がある。かんなりの神弓は溜め4で矢タイプが変わってしまう上、溜め3の矢レベルも3とやや貧弱。実際攻撃力の差があっても、矢レベルの差でほぼダメージ差が生まれないことから、総合的にはフルネイルカイルが有力である。

百竜弓強化も雷属性強化を選択し、最終的なステータスは次のようになる。

  • 百竜弓:攻255 属28 会0%
  • フルフル弓:攻200 属40 会0%

対象とするモンスターはティガレックス(物理55 属性25)である。計算結果は次のようになった。

  • 百竜弓
    溜め3拡散3強撃/接撃:27/24
    溜め4拡散4強撃/接撃:39/35
    溜め3属性:7
    溜め4属性:8
    最終ダメージ:溜め3拡散 34/31, 溜め4拡散 47/43
  • フルフル弓
    溜め3拡散4強撃/接撃:27/24
    溜め4拡散4強撃/接撃:31/27
    溜め3属性:10
    溜め4属性:11
    最終ダメージ:溜め4拡散 38/35, 溜め4拡散 41/38

レウス弓と似たような結果となったが、こちらはフルフル弓が溜め3で矢レベル4を実現しているため、溜め3ではフルフル弓が物理部分で百竜弓と拮抗している。

しかしながら、溜め段階ごとの差をみると、溜め3で4上回るのに対して、溜め4では5~6の差があるので、総合すると百竜弓の方が優秀である、と言えるだろう。

連射矢との比較を行うと、

  • 百竜弓(拡散)
    最終ダメージ:溜め3拡散 34/31, 溜め4拡散 47/43
    4hit:溜め3拡散 136/124, 溜め4拡散 188/172
    5hit:溜め3拡散 170/155, 溜め4拡散 235/215
  • カガチ弓
    最終ダメージ:溜め3連射 48/44, 溜め4連射 55/50
    4hit:溜め3連射 192/176, 溜め4連射 220/200

溜め4拡散に注目してみると、5hit時は溜め4連射を15上回る。しかし、溜め3では5hitさせても20程のダメージ差、溜め4を4hitにしてしまうと40程のダメージ差が生じてしまう。比較的百竜弓に近い性能をしていたカガチ弓相手でも、拡散矢の運用が難しいことがわかる。

 

氷属性

氷属性の拡散矢は、ベリオロスの弓、アイスクレストⅢである。しかし、このアイスクレストは属性値が百竜弓より低く、矢レベルも溜め4でLv3と低い。実際の最終的なステータスを比較すると、

  • 百竜弓:攻255 属28 会0%
  • ベリオ弓:攻241 属24 会25%

となるのだが、ベリオ弓の会心率25%を攻撃力に計算しなおすと実質256相当となるが、上記の属性値と矢レベルを考えると計算して比較するまでもなく百竜弓の方が優秀と言えてしまう。

連射矢と比較するためにも、比較的属性ダメージの通りやすいラージャン(物理55 属性30)を想定してダメージ計算を行った。

  • 百竜弓(拡散)
    溜め3拡散3強撃/接撃:27/24
    溜め4拡散4強撃/接撃:39/35
    溜め3属性:8
    溜め4属性:9
    最終ダメージ:溜め3拡散 35/32, 溜め4拡散 47/44

そしてこれを連射矢と比較すると次のようになる。

  • 百竜弓(拡散)
    最終ダメージ:溜め3拡散 35/32, 溜め4拡散 47/44
    4hit:溜め3拡散 140/128, 溜め4拡散 192/176
    5hit:溜め3拡散 175/160, 溜め4拡散 235/220
  • 百竜弓(連射)
    最終ダメージ:溜め3連射 46/42, 溜め4連射 57/51
    4hit:溜め3連射 184/168, 溜め4連射 228/204

実は百竜弓同士での完全な直接比較は氷属性がはじめてである。当然ながら溜め4を5hitさせたとき以外で拡散が上回ることはない。しかしながら、比較的属性が通りやすいモンスター相手では、5hitさえ実現すれば溜め3でも大きな差は開かないといえる。……が、やはり常に5hitというのは現実的でないので連射矢で十分と言えてしまうだろう。

 

龍属性

なんと龍属性には生産武器の拡散矢が存在しないという状況が発生している。そのため、こちらでも拡散と連射矢の比較のデータをリオレウス(物理60 属性30)を想定して行った。

  • 百竜弓(拡散)
    溜め3拡散3強撃/接撃:29/26
    溜め4拡散4強撃/接撃:43/38
    溜め3属性:8
    溜め4属性:9
    最終ダメージ:溜め3拡散 37/34, 溜め4拡散 52/47
    4hit:溜め3拡散 148/136, 溜め4拡散 208/188
    5hit:溜め3拡散 185/170, 溜め4拡散 260/235

     

  • 百竜弓(連射)
    溜め3連射4強撃/接撃:42/37
    溜め4連射5強撃/接撃:52/46
    溜め3属性:8
    溜め4属性:9
    最終ダメージ:溜め3連射 50/45, 溜め4連射 61/55
    4hit:溜め3連射 200/180, 溜め4連射 244/220

やや肉質の比率こそ違えど、基本的には氷属性同様の傾向があるといえるだろう。やはり矢レベルの差が大きいと言えるだろう。本作では矢レベルのLv3とLv4の間に明確な差が設けられており、溜め3でのダメージ差が溜め4の爆発力の魅力を失わせていると考えられる。

 

まとめ

本記事では拡散矢について、百竜弓と生産武器を比較してきたが、水属性以外では百竜弓の方が優秀で、水属性ではオロミドロ弓の個性により生産武器に勝るとも劣らない活躍が可能と言える。

大きな問題は、比較的交戦距離の近い連射矢と比較したとき、拡散矢は基本的に溜め4を5hitさせなければダメージで上回ることが出来ないことだろう。やはり拡散矢は矢レベルが低めに設定されていることが原因だろう。

現状では拡散矢は向かい風気味ではあるものの、今後の追加武器に高い矢レベルと属性値を両立するものが登場すれば拡散矢も主力矢タイプの仲間入りをするとも言えるだろう。

 

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