アイスボーンに移行するに伴って、弓自体の性能が変更されたり、スキルの仕様が変更された。それだけでなく、弓にも恩恵のある新スキルの追加などが行われた。
弓自体は、MHWから大幅に変わった武器ではなく、スキル自体も大幅に並びが変わることは無いのだけれど、細かい部分で変わったところ、そして今作から弓を触ってみようという人のために、アップデート版を書いていこうと思う。
アイスボーンでの弓の変更点を知りたい方はこちらから
スタミナ関連スキル・生存スキル
直接的には火力には関係しないスキルを紹介。しかし、弓はスタミナスキルこそ最も火力に繋がるスキルであるため、実質火力スキルと考えて良い。また、アイスボーンになってから生存スキルの無いガンナーは即死と隣り合わせなため、生存スキルも必要な場合が多い。
スタミナスキルの詳細は別記事でも紹介している(MHW時代だが、ここは変更なし)。
体術Lv3~
弓に何を求めるかを問わずに必須スキルと言えるのは僕の中では2つあり、そのうちの1つで最重要スキル。弓の攻撃回数、すなわちDPSを左右するスキル。
先に紹介した記事内で詳細は述べているが、スタミナ関連では最も効率が良い。最大50%の軽減は、強走薬や食事スキル(ネコの体術)と組み合わせて得ることが出来るため、必ずしも体術Lv5が必須とは言い切れないが、難しいことを考えたくない人はとりあえず体術Lv5を実現しておけばスタミナスキルに関しては問題ない。
というのも、体術Lv5以上のスタミナ消費軽減効果を得ようとするとだんだんスキル効率が悪くなってしまうからだ。それぐらいなら他のスキルに回したり、自分の立ち回りを見直したりするほうが良いと僕は考えているからだ。
体術の護石はMRの追加強化により体術Lv4を簡単に発動させることが出来るようになった。体術を複合している4スロット装飾品は多いため、これを組み合わせれば体術Lv5の発動は簡単。また、ネロミェールの装備は体術のスキルポイントを多く内包しているため、装飾品が揃っていない場合はこちらで代替するのも良いだろう。
しかし、火力を求め始めると護石枠には後述する属性強化を回したい事が多く、体術珠Ⅱが欲しいことが多い。これはレア10なので、そのうち出そうな装飾品だが、欲しい時に出なくて、やっとの思いで2つ出たときにはいらないほど出土し始めるのがモンハンの常。ここらへんは気長に待つほうが良い。
そして、最大火力を追求すると悪名高き痛撃・体術珠【4】がゴール装備への壁として立ちはだかる。が、このレベルの装備は生存スキルすら切るような装備なので余程のことが無い限り気にしなくて良いだろう。
スタミナ急速回復
体術はスタミナ消費を減らして立ち回りを補助するスキルだったが、こちらは回復を早めることで立ち回りを補助する。しかし、効率自体は体術よりも劣る。
詳しいことはスタミナ検証記事に書いているが、スタミナ消費量を減らすことは回避を一回行うための待機時間を減らすことにも繋がるため、体術は一石二鳥なスキル。こちらは回復時間しか補佐しないので、同じ10%の変動でも効果はかなり違う。
前述のネロミェール防具にはスタミナ急速回復がかなり効率よくついてくるため、そういった場合は体術と組み合わせて実質的な体術Lv5を目指す事が出来る。
また、体術Lv5でも物足りないというジャンキーな人には体術Lv5にスタミナ急速回復を上乗せするというのは悪くない選択肢。
強走薬とネコの体術併用時では体術Lv1とスタミナ急速回復Lv1の組み合わせがかなり効率が良いので、早気・体術珠【4】はかなり丁度よい装飾品の一つ。
スタミナスキルの例
他の記事にも書いているが、一応僕が推奨するスタミナスキルの組み合わせは以下の通り。
- 体術Lv1 + スタミナ急速回復Lv1(強走薬+ネコの体術前提)
- 体術Lv3(強走薬前提)
- 体術Lv5(特に何も使用しない場合)
- 体術Lv4 + スタミナ急速回復Lv2(防具や装飾品の解禁具合によって)
- 体術Lv5 + スタミナ急速回復任意Lv(体術Lv5で物足りないと感じた時)
最後のケースを除けば、実際の効果として体術Lv5相当で立ち回る事ができる。
キノコ大好きLv3
鬼ニトロダケの強走薬効果を狙うスキル。今作ではEXクロオビβ胴という強力な防具が存在するため、かなり発動が容易。
クロオビ胴が4-1-1スロットでキノコ大好きLv2が発動している。ここに茸好・体術珠【4】を組み合わせると、キノコ大好きLv3を発動させつつ、不足しがちな1スロットを2つ確保することが出来る。
また、強走薬効果と組み合わせるには体術Lv3が適しているが、先の装飾品に体術珠Ⅱを組み込むだけで十分なスタミナスキルを確保出来るというのは結構な強み。
また、今作では秘薬を使いたい場面も多く、マンドラゴラで実質10回分の秘薬を簡単に代用できるというのは地味ながら快適さに貢献する。……が、4分おきに鬼ニトロダケを服用する必要があると考えるとなんとも言えない。
体力増強
汎用性と効果が極めて高い生存スキル。特にMR解放後によく戦闘する危険度3の歴戦モンスターはこれを付けていないと耐性次第では比較的当たりやすい攻撃でも即死することがあるので注意したい。
見切りや属性強化などで1スロットが消費されがちなので、4スロット複合珠で発動させるとスキルに余裕が生まれる。そして痛撃・体力珠【4】の呪いが生まれるのだ。
回避性能
当たらなければどうということはないので、それを補助するスキルは一種の生存スキルである(諸説あり)。イヴェルカーナやネロミェールの薙ぎ払いブレスは距離によってはガードのない弓には非常に辛い攻撃。そんな時にはフレーム回避に頼る他ないが、回避性能を付けているとかなり余裕が生まれるのでおすすめ。しかし、結局のところフレーム回避を無理にしなくて良い立ち回りを見つけるのが最も生存に繋がるとは思うので、プレイスタイルに依ると思う。
耳栓
避けるのが難しく、それでいて厄介な攻撃と言えば、やはり咆哮だろう。もちろん耳栓を付けると弓の安定感は増すが、今作の弓の火力はかなりスキルに振らないと出ないため、耳栓と火力の両立は前作以上に難しい。もし耳栓を必要とする場合は真・会心撃【属性】を諦め、通常の会心撃【属性】を用いる必要があると思う。
ネルギガンテの行動パターンが変更されたため、咆哮回避をミスすると危ういモンスターは減った一方で、導きの地での乱入が頻発する影響で快適さのためには耳栓が欲しいという状況にある。
弓・ガンナー専用スキル
弓の専用スキル、ガンナーにしか効果が無いスキル、ガンナーでは剣士と違った効果が得られる3つのスキルを紹介。
弓溜め段階開放
僕が弓の必須スキルと思う2つのスキルの残りの1つがこのスキル。しかしながら、実質的に発動にはレア8の装飾品を要求されるという現実がある。
もし強弓珠を持っているなら絶対に導入すべきスキル。溜め段階開放のスキルは溜め段階の追加によって多くの恩恵を受けるが、簡単に説明すると物理、属性両面で1.1倍~1.2倍程度の火力向上が見込めるスキルである。
特に今作は溜め4に火力が集中してしまっているため、これを発動していないと火力が低下する他、このスキルを発動させた上で溜め4の攻撃をいかに当てるかが今作の弓の重要な部分だ。
通常弾・連射矢強化/散弾・剛射強化
無条件に物理火力がレベルごとに+10%(拡散Lv2のみ5%)されるスキルである。物理火力の比重が下がったとは言え、他の火力スキルに比べれば、発動コストに対する効果は十分高い。しかし、それも物理スキル内での話で、総合的に見れば弓の中では優先度は低め。
装備のスロットの傾向として、3スロットが存在する装備が少なく、4スロットに3スロット装飾品を使うとスキル効率が落ちるため、発動させやすい装備出ない限りは無理して発動させるスキルでは無いと思う。
また、今作では弱点特効込みで会心率が100%になることが多い。細かい理由は省くがその場合は弾強化よりも超会心のレベルを上げるほうが効果が高い。
細かい理由を知りたい方は以下の記事から
心眼/弾導強化
短時間での狩猟を狙う人向けのスキル。具体的な効果としては、射撃の適正距離(=クリティカル距離)を主に近距離方面へ拡大するというもの。弓の場合、溜め射撃を撃つ時に接近しすぎると威力が1割程度減ってしまう。弾導強化はこの威力減少を無効化出来るので、接射した溜め射撃の威力を高めるスキルと考えることが出来る。
ちなみにこの効果は接撃ビンで受けることが出来る。つまり接撃ビンを付けた瞬間にこのスキルは無意味になる。強撃ビンが装着可能な弓を使用していて、付けた50~70回の射撃だけを強化するスキルである。そもそも強撃ビンをつけることが出来ない弓ではほぼ無意味だ。また、モンスターの体力が多くなり、接射の機会も減るマルチプレイでは効果が薄いことには注意したい。
物理火力スキル
弓では後述する会心撃【属性】を含めて高会心率構成が相性が良い。そのため、会心関連3点セットが現実的な物理火力スキルとなっている。
弱点特効
傷つけ部位かつ弱点を攻撃時には+50%の会心率を得ることが出来る。前作に比べると傷つけ状態を維持しなければ最大性能を発揮できないが、弓はそもそも弱点特効と見切りでしか大幅な会心率増加を得ることが出来ない。そのため、弱点攻撃時に+30%の効果も十分強力。
だいたいのモンスターは物理弱点は属性弱点であることが多く、会心撃【属性】との相性も良い。したがって、今作の弓においても優先度の高いスキルであることには間違いない。スキルの枠的にもそこまで無理せずとも組み込めるので、実質の必須スキルの一つとも言える。
弓はかなり弱点が狙いやすい武器であり、傷つけ状態を作れば+50%の恩恵を得やすいため、見切りを合わせて会心率100%は比較的実現しやすい。
見切り
無条件に最大+40%の会心率を得ることが出来る。前作に比べて露骨にLv7が狙いやすくなったこともあり、見切りと会心カスタム強化を合わせて50%の会心率を実現するのが今作のトレンドだが、弓もそれに漏れない。
特に真・会心撃【属性】は1.55倍の会心を発生させる一方で、それが起因して性能は会心率に依存する。わざわざ真・会心撃【属性】を発動させるのなら一緒に見切りを発動させたい。
なお、武器によっては必ずしもLv7を目指す必要はない。雷属性のカガチ弓や氷属性のベリオ弓は元から会心率が高い上にレア10なため、見切り7では弱点特効発動時に会心率が過剰になる。見切りのレベルを落として他のスキルを追加するというのも悪くない。
超会心
会心時の物理ダメージをさらに増加させるスキル。弓装備に採用されているのを見かけることが多いが、これはシルソル装備に勝手についてくるせいでもある。シルソル装備には真・会心撃【属性】も発動するというのに、会心率を上げるようなスキルは備わっていないというかなり攻めたスキルポイントをしている。上述のスキルを用いて会心率を補いたい。
高会心率と相性が良いが、大概見切りLv7と弱点特効Lv3、そして会心撃【属性】を発動させるとスキルがかなりカツカツなことが多い。そういった場合は超会心のレベルを落とす必要があると思う。
攻撃、挑戦者、フルチャージなど
正直なところ、火力重視の装備で用いるシルソル装備では必須スキルである体術Lv5、弱点特効、見切り、そして後述する属性強化を入れた時点でスキルは限界になるため、これらのスキルを盛り込むのは難しい。強走薬などを用いてスタミナスキルを切った場合には検討することもあるかもしれない程度の認識で構わない。
属性火力スキル
前作で属性火力が猛威を振るった弓は、属性火力に弱体が入っているが、相変わらず火力は属性に頼る武器なため、重要なスキル郡であることには変わらない。細かい比較は以下の記事で行っている。
~属性強化
属性火力を底上げするスキル。属性会心を使って大幅に火力を上昇させることの多い弓だが、会心撃【属性】は倍率強化なので、ベース値を上げる属性強化を組み合わせるとより強力になる。
前作ではLv3程度で良かったものの、今作ではLv6までしっかりと恩恵を受けることが出来る。そのことが逆に幸いして、弓では1スロットが他の武器以上に枯渇する。属性強化に関しては4スロットの複合珠が存在しないため、護石を用いて発動させることが多い。
見切り、体力増強、属性強化で1スロットの取り合いが起きてしまうため、装飾品や属性によってはスキルの取捨選択が必要な時がある。その場合の火力比較なども上述の記事で行っているので、うまく最大レベルに到達出来ない場合は参考にして欲しい。
会心撃【属性】/真・会心撃【属性】
会心発生時に属性火力を大幅に引き上げるスキル。イヴェルカーナ装備で発動する通常の会心撃【属性】は1.35倍、シルソル装備で発動する真・会心撃【属性】は1.55倍される。
当然ながら、最大火力は真・属性会心の方が高いものの、シルソル装備は4部位拘束であるためスキルがかなり窮屈になる。また、シルソル4部位のため、防具の耐性もかなり偏ってしまう。
前述の通り、どちらの会心撃【属性】でも会心率が高くなければ効果が低くなってしまうが、会心撃【属性】の発動する装備では会心率が上がるスキルが発動しない※。そのため、スキル自由度を犠牲に属性火力を上げるスキルとみなせるため、特に装飾品が揃っていない場合は運用が難しくなる。
※正確には抜刀術が発動するが現実的ではない
属性加速
狙って発動させるべきスキルではないが、ネロミェール防具がスタミナスキルを発動させるので勝手に発動していることが多い。前作の剣士で言うエンプレスシリーズのスタミナ上限突破のような位置づけ。
特にシルソル装備は水耐性が劣悪なので、イヴェルカーナ防具とネロミェール防具の混合で装備を組むことが多い。そういった場合によく発動する。
属性解放
前作ではまともな生産武器が存在しなかった水属性の弓を補うために属性解放でパワーハンターボウⅡを運用することが多かった。今作ではラグーナシュートⅡが優秀なため積極的に属性開放させたい弓が存在しない。
ワイズハンターボウⅢも初期値ではラグーナシュートを属性値で60上回るのだが、レア度が11なため、最終的には30しか差が生まれない。その30のために属性解放Lv3を発動させるのは正直釣り合っていないのでいまのところ有用ではない。MRのガイラアローが解禁されれば日の目を見るかもしれない。
スキルの優先度
最後にまとめとしてスキルの優先度を書いていく。
- スタミナスキルの調整(おすすめは体術Lv5)
- 生存スキルの確保(おすすめは体力増強Lv3)
- 弓溜め段階解放(装飾品)
- 弱点特効と見切りで会心率調整(ベース50%+弱点特効Lv3)
- 属性強化と(真)会心撃【属性】
- 超会心(シルソル採用時は勝手に発動しがち)
- 矢強化スキル
- その他火力スキル
これらの順でスキルを確保していくべきだと思うが、超会心まで高いレベルで発動させようとするとレア度の高い装飾品を複数要求されることが多い。目安として、5つ目までの段階までスキルを確保できれば十分優秀だと思う。
本記事では弓のスキルに関して、アイスボーン向けのアップデート版を書いた。基本的な考え方は特に変わっていないので、前作から使っている人にはあまり新情報をお届けできなかったかもしれない。特に今作から弓を検討する人の参考になればと思う。
今回はここまで。お読みいただきありがとうございました。
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